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各国情報提供

わたしの活動エリア「ホンジュラス」へようこそ!

海外社会貢献者からのメッセージ

カラタスカ野生生物保護区
美しい景色とは裏腹に人々の生活は厳しい

Q. 世界を活動の場とする社会貢献者にとって、この国はどのような場所ですか?

ホンジュラスをインターネットで検索すると「世界最悪の殺人発生率」「世界で最も危険な国」といった見出しが出てきます。確かに身を守るために気を付けなければならないことは色々とありますが、社会貢献者の活躍できる場は数多く存在します。

貧困、極貧層に属する国民の割合が6割以上という統計からも明らかですが、貧困を根本原因とする問題が非常に幅広い分野で存在し、国民のQOL向上のために多大な協力が求められています。わたしたちは非識字率の改善、若者たちの倫理、道徳観の向上に向けた取り組みをしていますが、他にも治安改善、保健医療の強化、基礎教育の充実、質の高い社会サービスの普及、自然災害に強い社会づくりなど多岐にわたる分野で社会貢献者が求められています。

文化

カージョス・コチーノス
世界第二位の規模を誇る珊瑚礁帯メソアメリカンバリアリーフの最南端に位置する小島群

Q. 現地の人々の気質や考え方にはどんな傾向がありますか?

日本でも県民性に多様性があるように、ホンジュラスでも地域や民族によって違いがありますが、全体的にはいわゆる「ラテン系」の明るい陽気な人たちです。アフリカ系民族のガリフナ族はアフリカ、カリブ、ラテンの文化が混ざり合っているので爆発的に陽気な人たちですが、他の先住系民族の人たちは日本でいう「東北人」のイメージに近いおとなしい人たちが多いです。

喜怒哀楽をはっきり表してもそれが「未熟さ」のようにとらえられることはありません。むしろ生き生きとした快活な人としてみられます。純粋の日本人からはまだ一度も経験したことがないような心地よく気持ちのよい「温かさ」を持ち合わせています。しかし「復讐の文化」も存在し、強い怒りや激しい憎しみを長期にわたって抱き続ける「熱さ」もありますので、「報復殺人」のようなことが身近なところで起きてもおかしくないお国柄です。

世界各国から政府間援助の一環やボランティアなどで多くの社会貢献者たちが入ってきていますので、一部の人たちは悪い意味でボランティアの活動方法に慣れてしまっていることも観察されています。新しいことを苦労して学ぶことよりも、手っ取り早くモノをもらうことに長けてしまっていますので、そのような人たちの基本的な考え方や生活は何も変わっていきません。特に責任あるポジションについている人や新しく着任した外国人ボランティアには媚びたりへつらったり、気に入られて「恩寵」やモノを手に入れるために巧妙に近づいていったりします。ですから、着任して最初のうちは「日本のお土産配り」や「頼まれた○○を日本で買ってくる」系のプレゼント屋さんや運び屋さんになることは控え、近づいてくる人たちの本当の関心を見極めるのもひとつの方法かもしれません。

現地の人たちも自分たちの力だけではどうすることもできない自国の惨状や発展の遅れなどに心を痛めています。そこへやってくる社会貢献者たちの助けや払ってくれる犠牲には深い感謝の念を持ってくれている人がほとんどです。しかし社会貢献者たちの側に「日本人は優秀で模範的」「日本人のやり方が最善」という意識が強かったりすると、それが気付かないうちにちょっとした言葉や顔の表情、あるいは物事の進め方などに現れてしまっているのも事実なようです。

ある地元のホンジュラス人は「ホンジュラスは貧乏でこんな状況だけど、わたしたちは馬鹿じゃないのよ!!」と憤慨していることもありました。どこかで「ホンジュラス人は頭が良くない」「できが悪い人たち」というようなメッセージが出てしまっていたのかもしれません。特に十分な基礎教育を受けることのできなかったいわゆる理解力の限られた人たちには、わたしたちの態度や言葉遣いに非常に敏感な傾向があります。世の中でも馬鹿にされ低くみられる屈辱を日常的に経験しているからです。地元の人たちがなかなか理解できないとしても、相手への深い敬意や尊厳を守ることは決して忘れないようにしたいものです。

日本国内とホンジュラスで中南米のポルトガル語、スペイン語を母国語とする人たちの間で20年以上活動していますが、彼らの日本人に関する評価はプラス面もそうでない面もいつ聞いても大方共通しています。これほどの時を経ても国籍が違ってもラテン人の日本人に対する感じ方は一致しているのです。良い評価は「頭がいい」「真面目」「親切」というものですが、逆は「冷たい」「冷淡」「完璧主義」といった具合です。ラテン人の気質からすると日本人の一般的な性質はなかなか理解しがたいものなのかもしれませんね。

Q. 現地の食文化はどのようなものですか?

フリーホーレス(小豆)、トルティーヤ、プラタノ(調理用バナナ)などが日常的に食されています。どれも日本人の口に合わなくはありませんが、毎日の主食として好んで食べている現地日本人は少ないでしょう。

地域ごとの特色やバリエーションの違いは日本ほど大きくありませんが、北部沿岸地方では魚介類やココナッツミルクを使った料理が多くなります。またワニ、カメ、マナティ、アルマジロ、イグアナ、シカ、テぺスクインテ(ネズミ目のパカ)、サルといった野生動物系も地方では食されています。イグアナに関しては捕獲自体が禁止されていますが、子供も大人も血眼になってイグアナを探しています。テぺスクインテの肉はうま味、フルーティーさ、野生味の調和がたいへん素晴らしく、今まで食べた肉の中で最も美味しく感じられました。大変貴重な肉で市場に出回ることはまずありませんが、狩猟へ行く人に定期的に声をかけておくとあずかれる機会が訪れるかもしれません。

貧しくても鶏をつぶして精一杯のおもてなし

Q. 現地の人々はどのような生活習慣や宗教観を持っていますか? 現地特有のマナーなどはありますか?

地域によってその比率は変わりますが、大部分の国民がカトリック教会か福音派教会に属しています。教会へ行くことを日々の日課にしている人が大勢います。教会へ通っていない人でも「神」が存在し「聖書」が神様からの言葉であることを一般常識のように信じています。

逆に少数ですが、誰かが「神などいない」というと非常に驚かれ、非常識な人としてみられますので気を付けましょう。みんな「神」「イエス・キリスト」「聖母マリア」などが大好きで、それらをステッカーにして家や車に貼ったり、Tシャツにして信心深さをアピールしたりしています。

大抵の町や村、また小さな集落でもそのほとんどはカトリック教会を中心に作られ、その周辺に中央公園や役場を置くといったお決まりの構成となっています。街の作りだけでなく様々な祝日やイベントの多くがキリスト教と関連したものですし、学校やその他の公立施設での重要な行事には地元教会の司祭や牧師が必ずと言ってよいほど招待され、祈りを捧げてもらうことが恒例となっています。このようにキリスト教が人々の生活や習慣に密接に結びついていますので、もしホンジュラスで活動するようになるのでしたら、最低でもいわゆる新約聖書にある福音書のひとつ「マタイ」の書ぐらいには目を通してから日本を出発しましょう。

気候

ホンジュラス最大の湖カラタスカ湖
夕暮れでも水浴びが気持ち良い

Q. 現地はどのような気候ですか? 健康維持のために気を付けるべきことはありますか?

地域や標高によって大きな違いがあります。平野部や沿岸地方では日中に気温が40℃を超えることも珍しくありませんが、標高の高い地域では雨季に0℃近くまで下がって、時にはみぞれが降るような所もあります。

湿度が低いためそれほど熱中症に過敏になる必要はありませんが(日本の夏のほうがはるかに厳しく危険です)、一般的な日差し対策、適度な水分補給は必要です。しかし地元の人の目をみてよく気付くのは、白目の一部が盛り上がり黒目に食い込んでくる瞼裂斑(けんれつはん)や、翼状片という強い紫外線を受けることによって引き起こされる目の病気を持っている人が多いということです(わたしも若干盛り上がってきてしまいました)。UVカット機能の付いた適切なメガネやサングラスで目を保護することは大切です。

また雨季には暖房が欲しくなるほど気温が下がり水シャワーを浴びるのが苦痛になってきますので、温水シャワー付きの家を選ぶか、後付けでも温水シャワー装置を付けられる環境の家にしておくと疲れを解消するのに役立つでしょう。

Q. 現地特有の風土病はありますか? 健康維持のために役立つ対処方法はありますか?

蚊に刺されることで感染する病気であるデング熱、マラリア、ジカ熱、チクングニアなどが流行する時期がありますので、これらの病気の予防のひとつとして虫よけスプレーの使用はかかせません。日本製のものは虫よけ成分のディート(DEET)が最高30%と効き目が弱いので、現地で高濃度の製品を購入するとよいでしょう。ちなみにかゆみ止めのような市販薬はないので、これに関しては日本で購入することをお勧めしますが、普通のスーッとするだけのタイプのものではなく、ステロイド、抗ヒスタミン剤、抗生物質などが含まれるものであればガラパタ・パタコン・コロラディヤなどのダニ類、ヘヘン(ブヨ)、ノミ、ヒアリ、ムカデ、サソリ、タランチュラ、毛虫、クラゲなどに刺されることからくる激しいかゆみや腫れを抑えるのにも使用できるのでぜひ準備しておきたいものです。

ダニ類に刺されないようにするには、草むらの中を通らない、馬や牛などの家畜にさわらない、野良犬や猫を抱かないこと、前述の虫よけスプレーなどを使用することである程度避けられます。稀に、外(草むら、友人宅など)から床ダニの類やノミを持ち込んでしまい、自宅のベッドで繁殖させてしまい刺されまくってしまうこともありますので、その場合は根気よく身体と寝具から駆除していくしかありません。毛ジラミをうつされることもあるかもしれませんが、その場合はサルの親子がやっているような毛づくろいを誰かにお願いして駆除してもらいましょう。

家の中であっても、靴やタンスの中、たたんであるタオルや服の中にサソリ、タランチュラ、ムカデ、時にはヘビなどが潜んでいることがあります。ホンジュラスに生息しているサソリやタランチュラは命にかかわるほどの毒は持っていませんが、毒ヘビに噛まれた場合はただちに医療処置が必要になってきますので、何も考えずに靴を履いたり、洋服ダンスの中に不用意に手を突っこまないようにしたりするのは賢明です。庭の草むら、石や倒木の下、路肩でもふつうに毒ヘビがいますので草刈り時や夜道を歩く際には注意が必要です。長靴などを履いていていたので直接噛まれるのを防げた事例も多くあります。

カリブ海側の沿岸部を歩く際は、ブヨに刺されるのを防ぐために虫よけの使用を、また動物の糞によって汚染された砂浜では、砂の中に潜んでいる鉤虫などの寄生虫が足の皮膚に侵入してくることがありますので、そのような地域の砂浜ではサンダルやビーチシューズの使用をお勧めします。

アフリカ「殺人」ハチが木の幹などに大きな巣を作っていることがありますが、毎年このハチの大群に襲撃されたり、それにより死亡したりするケースが報告されています。不用意に近づいたり、石を投げたりして刺激しないようにしましょう。

ホンジュラスではシャガス病が報告されています。わたしも実際にシャガス病を伝染させることのあるサシガメ類の昆虫を見ていますので、サシガメの潜んでいる可能性の高い土壁、日干し煉瓦や草(ヤシの葉)葺き屋根の家などに、流行地域であれば特にサシガメの活動時間帯である夜間にそのようなつくりの家にとどまらないことや、就寝時に蚊帳を使用することが勧められています。またインターネットなどでサシガメ類の昆虫がどのような姿をしているのか一度確認しておくのもよいでしょう。

A型、B型肝炎、破傷風、狂犬病なども存在しますので、これらの予防接種を受けておくことをお勧めします。もし受けないのであれば、A型肝炎に関しては身近なところで発症例を聞いていますので、飲食物、同じコップを使ったまわし飲みや、理髪店、歯科クリニックなどへ行く際には注意が必要でしょう。

日本人はやはりお腹をこわすことが多くなるかと思いますが、大抵はアメーバや寄生虫による場合だと思います。市販の薬でも駆除できることがありますが、そのアメーバの種類や原因によっては薬の種類を変える必要が出てきます。それがわかるのはやはり医療施設での検査後となりますが、検便用の容器は自分で準備しなければなりません。適当な大きさのビンや容器にあらかじめ適量を入れて医療施設へ持参する必要がありますので、薬やジャムの小ビンなどをとっておくと緊急時に困らなくてよいと思います。わたしも当初は年に数回この方法で近所のクリニックにお世話になっていましたので、いつもビン詰の検体を持ってくる日本人として有名になりました(笑)

言語

公用語はスペイン語
簡単な英単語でも通じない場合がほとんど

Q. 現地の人々はどのような言語を用いていますか? 外国人にとって、現地の言語を学ぶ際に、どんなハードルがありますか?

スペイン語が公用語です。他に先住系民族の使用する言語がいくつか存在しますが、彼らの居住地で活動したり奥地へ行ったりしなければスペイン語だけで十分です。わたしは必要にせまられてガリフナ語やミスキート語をかじりましたが、もし先住系民族の言語を学ぶのであれば、日本語の文法書は存在しませんので、スペイン語や英語を介しての学習となります。

日本人がスペイン語をネイティブのようにあやつる上で、スペイン語話者から共通して指摘されるのは、RとLの発音の違いを区別すること、Fはきちんと下唇をかむこと、日本語のハヒフヘホに聞こえる時のJとGではノドをしっかりと使うこと、特に語尾のD、他にTやCもふさわしく発音すること、Siは「シィ」ではなく!英語のCに近い「スィ」で発音すること、単語にはA、E、I、O、Uの母音が入ってないのにはっきりその音を入れてしまうことを避けること、といった感じでしょうか。

もしここに挙げた点がなんのことだかわからないという場合は、こうした区別をしていない、もしくは違いを聞き取れていないということですので、いま一度確認してみましょう。これらができていなくてもネイティブはたいてい理解してくれていますが、実はフガフガとした「不明瞭」な響きをしているようです。また実際聞いていて耳障りですし、日本人のいないところでは子供や若者たちが日本人の特徴的でヘンな発音をマネして笑っています! それでもほとんどのネイティブは「上手、わかるよ、よくできた」とやさしく励ましてくれますが、スペイン語初心者から脱して本当に上達したければ、信頼できるネイティブスピーカーにお願いして気になったところを指摘してもらうことでしょう。これは真剣に繰り返しお願いしてないとなかなか教えてもらえませんし「指摘しても大丈夫な人」という安心感や信頼のない人には口が裂けても言わないでしょう。不公正や腐敗のはびこった世の中で「長い物には巻かれよ」的な処世術で生き延びている人たちがほとんどですので、自分より権威や立場が上の人の気を悪くする可能性が少しでもあることは口をつぐむことが身についています。

スペイン語の良さのひとつはそのストレートさや力強さではないでしょうか。ロマンチックな表現や愛情表現、またひとを力づけ鼓舞する表現はスペイン語が母語ではないわたしの心にも訴えかけてくるものがあります。しかしそれゆえに、言葉や表現の使い方が適切でないと日本人が想像する以上のダメージを与えることにもなりかねません。

たとえば何か注意したり改善してもらいたい点を伝えたりする際、信頼と敬意を得ている地元のホンジュラス人はまるでオブラートを何枚も使うかのように優しい表現を幾重にも重ね、相手の感情や尊厳に細心の注意を払いながら言葉を選んでいきます。さらにそのオブラートに包んだ内容を愛情たっぷりの物語調で語っていきますので、当事者でないわたしまでもが温かな気持ちに包まれ、やる気が出てきます。

しかし日本の企業などでは改善点は単刀直入に、多少痛みを感じるぐらい強めに言う方が効果的、そのほうが反省を促しやる気を起こさせると思われている面があるかもしれません。時には他の同僚たちのいるところで彼らにも聞こえるように言えば本人だけでなく全体の益になるなんていう風潮もいまだにあるかもしれません。もしそんな日本人的思考のスペイン語学習初心者が限られた単語と乏しい表現でストレートに地元の人を注意したらどうなるでしょうか? 「心を鬼にして言った愛情表現」のつもりでも破壊力満点ですね。的確に心に深い傷を負わせ、自尊心を打ち砕くことができるでしょう。さらに人前で注意するなんてことは最低の侮辱行為ですから、10年や20年ではとても収まり切らない激しい怒りや憎しみを抱かせても不思議ではないでしょう。

スペイン語学習初心者にとってハードルとなるのはそういう部分ではないでしょうか。スペイン語はある程度メジャーな言語ですので難しい文法や単語は簡単に参考書を購入すれば学習可能です。しかし本当に大事であると同時に難しいのは現地の人たちの感じ方や背景を考慮した言語の操り方でしょう。

ちなみに英語の「Fワード」にあたる単語類やののしる際に使用される表現などは街のいたるところで聞かれ、普段の日常会話の中でも出てきます。中・上流階級の家庭内でも使用されるような頻出単語といっても過言ではないくらいですが「普通」の言葉や表現ではありませんので気を付けましょう。

生活

麻薬組織の使い走りや荷物運びの仕事をして生活費を稼ぐ子供

Q. 現地の人々の生活水準はどうですか?

1950年代に撮られた日本の街角スナップ写真をみた時に「今のホンジュラスとそっくり!」と感じました。つまり道路は未舗装、鼻をたらしたままの子供たちが裸足やサンダルで歩いていて、その背中には小さな弟や妹がおんぶされている、家には土間やかまどがあってお母さんが薪をくべながら食事の支度を、小学生ぐらいの子が洗濯板を使って川で洗濯、乾いた衣類は薪アイロンがけ、といった日本の明治から昭和30年代の光景が街の中心部から少し外れると普通にみられます。首都や他の主要都市では細部にツメの甘さがのこりますが、いわゆる先進国並みの発展や最新の家電に囲まれた文化的な生活がみられます。

物価は日本のそれと比べて全体的に低いので、日本よりも少ないコストで生活することが可能です。そのため欧米の年金生活者がホンジュラスのリゾート地などで余生を過ごすケースも珍しくありません。

Q. 現地の人々の教育水準はどうですか?

高収入世帯における大学進学は一般的な選択です。十分な資金があれば入学、卒業にそれほど苦労することはないようです。しかし国民の半数以上を占める貧困層にとっては、基本的に無料で義務教育でもある初・中等教育でさえ受けられない子供たちが多くいます。家庭の経済状況ゆえに働かなければならないからです。そのため非識字率は特に農村部で高く、その割合が70%を超える集落も珍しくありませんし、都市や郊外でも字が読めない人に会うことは珍しくありません。

日本の昭和時代に教職員組合が待遇改善や賃金闘争でストやデモをおこなっていたように、ホンジュラスでもそのような活動が教職員たちによって頻繁におこなわれています。そのたびに授業はなくなりますので、ただでさえ少ない学習量がさらに減ってしまっています。

JICAから定期的に教育現場にボランティアが派遣され、教職員に対して教育方法の向上に関する援助がおこなわれているようにその質には改善の余地があるようです。実際に何度か授業に立ち会ったことがありますが、生徒が自由な雰囲気で個人的な意見を自分自信の言葉で表現することよりも、教科書に書かれていることをそのまま一字一句たがわずに述べることに重きがおかれているようでしたので、生徒たちも間違えずに「読む」ことにかなり気を使っています。そのような教育方法ですので、書かれている内容の真意まで理解するのは苦手な人が多いです。日本人ですとメモにちょっとした説明を書いておくだけで何をすべきかすぐに理解できますが、ラテン系の人はそういうことが苦手な人が多いので、結局は口頭で説明する必要が出てきますし、実際に口頭で言われることを理解するほうが得意な人が多いようです。しかしそういった場合でも、たいていは懇切丁寧にかみ砕いて、難しい単語を使わずに説明する必要があります。

1〜6年生が一緒のクラス
教材は先生の手作り

Q. 現地の治安水準はどうですか? 外国人が特に気を付けるべきことはありますか?

ピーク時で10万人当たりの殺人発生率は日本の約400倍、治安に改善の見られているここ数年でも約200倍で推移していますので、世界有数の危険な国に入ります。殺人だけでなく強盗、強姦、誘拐の危険や麻薬組織、人身売買組織、マラスと呼ばれその残虐性で有名なギャング団などが存在しています。

国内のすべての場所がすべての時間帯で危険というわけではなく、普段は安全なところでも時間帯や状況よって危険性が高くなるところ、基本的にいつも危険だけど最低限の注意事項を守ればリスクを下げられるところ、いつも危険で絶対に近づいてはいけない場所などがありますので、そのあたりは地元の人からしっかりと状況を聞いて確認することが必要です。

都市部の人はたいてい何度も強盗にあった経験をもっていますので、被害にあっても驚かれることはあまりないでしょう。それほど身近に存在する危険ですので、いつでもどこでも油断は禁物です。不幸にも強盗に遭遇したら絶対に抵抗しないことです。犯罪者はもちろん一般の人でも拳銃所持は当たり前ですし、命の価値が非常に低い社会なので、何のためらいもなく引き金を引かれてしまうでしょう。仮に目の前の強盗を制圧したとしても近くで、あるいは離れたとこにいる見張りからの反撃を受ける危険がありますし、後日周到な準備のもとで当人や仲間から復讐される可能性も考えたほうがよいでしょう。わたしたち日本人の顔はわたしたちが想像する以上によく知られています。強盗の顔をまじまじと見ないこと、貴重品を出そうとして不用意に手をポケットやバックに入れないこと(武器を取り出すと勘違いされるので、金品の入っている場所を指すほうがいい)、指示をよく聞くこと(手を上げるなということもあり)、必要以上に恐れないこと(元強盗の友人は人が怯える姿を楽しんだり、そこに付け入ったりしていたそう)などなど落ち着いて対応しましょう。強盗に慣れている人はパスポートや身分証明書類だけは返して欲しいと巧みに交渉することもあるようです。

大きな都市での徒歩移動は犯罪に巻き込まれる可能性が高くなるので勧められていません。バスやタクシーを利用することになりますが、公共の交通機関内でも強盗にあう可能性があります。タクシーの場合は運転手が強盗やレイピストである場合がありますので、基本的に流しのタクシーは避け、ラジオタクシーを注文するか信頼を得ているタクシー運転手を友人から紹介してもらいましょう。ラッピディートと呼ばれるワゴン車の乗り合いバスは車内で強盗の危険もありますが、速度超過による事故が多いことや、みかじめ料取り立てのためギャング団の襲撃によって運転手が射殺されるケースが頻発しているため、やはり利用は控えた方が安全でしょう。

泥棒やレイピストは事前に計画を立てて侵入したり、普段は親切な隣人であったとしてもチャンスが訪れると豹変したりしますので、普段から隙をみせないことや行動のパターンを把握されて計画を練られないようにすることも大切です。ですから都市でも田舎の比較的安全な地域に住んでいても、一定の防犯対策は不可欠です。もし家を数十分でも空けるような時はテレビやオーディオをつけっぱなしにして在宅を装ったり、数日間あるいはそれ以上空ける場合には誰かに住んでもらったりすることもできるでしょう。もし男性からのつきまとい行為や嫌がらせなどが続くようでしたら、思い切って住む場所を変えるなどの手段も必要でしょう。ちなみにこの種の問題で警察に相談しても何の役にも立ちません。自分の身は自分で守るのが基本です。

幾つかの都市やモスキーティア地方の多くの集落では麻薬組織が活発に活動しています。大抵は地元の人がアジトの場所や誰が組織の人間か、あるいはその地域でのルールなどを教えてくれるでしょう。わたしが一時期生活していたある都市は麻薬組織の強力な支配地域内にありました。着任して最初の数日は地元の人と一緒に街を歩きまわされました。これは麻薬組織従事者に対する「顔みせ」のようなものです。わたしのような外国人は特にアメリカ麻薬捜査局のスパイと疑われる恐れがあるため、彼らを安心させるために必要なことでした。またカメラを非常に嫌いますので、写真を撮る際には付近にアジトの家や運送車両がないか、また関係者がいないかに注意を払う必要がありますので、やはり地元の人に一声かけて確認してもらってから撮ったほうがよいでしょう。

ホンジュラスでは「壁に耳がある」と言われています。ここでは通りすがりでも近所や職場でも、すぐ身近なところに麻薬組織の人間がいたり、意外な人がその関係者であったりすることがあります。ですから、どこで彼らに話を聞かれているか、あるいはどのような経路で彼らに話が伝わるかわからないので、彼らに関する話題はなるべくしないか、話すとしても小声でという意味合いがあります。わたしの妻はホンジュラス人ですが、ホンジュラスではもちろんのこと、日本にいたとしても彼らに関する話題は小声で話しています(笑)。

もし偶然にも仕事中の彼らに出くわしてしまったり、保管してある運搬物を見つけてしまったりしても反応しないことです。またギャングなどが強盗をしていたり、誰かを襲っている現場に遭遇したりしたとしても同様です。極めて普通に振る舞いながらその場を去ることです。

治安に関することを語り始めるとキリがありませんが、必要以上に恐れる必要はありません。地元の人からの正確な情報をもとに正しく恐れれば、多少のトラブルはあったとしても普通の生活を楽しむことが可能です。

近所の市長宅をマシンガンや手榴弾で武装した集団が襲撃
写真は現場に残されていた銃弾

Q. 現地の住居や住環境の様子どうですか?

ビニールシートや泥壁、土床の家からビバリーヒルズに勝るとも劣らないお城のような家まで様々です。

一般的には長屋や二階建てのアパートタイプよりも戸建てをよく選んで借りた方が後悔することは少ないかもしれません。すぐ隣や上の階(あるいは下)にドラック常用者、アルコール中毒者、しつけの全くされていない野良犬のような子供(笑)を持つ家族が引っ越してきたり、夜中にステレオやテレビの音量を最大にするような何かと面倒な住人と隣り合わせで住むことになったりする可能性を最小限にできます。

戸建てを借りる場合ですが、空き巣やレイピストなどの侵入、馬や牛など家畜の侵入、そして子供たち、物売り、物乞いの侵入を避けるため、ある程度防犯対策の施された住まいがよいでしょう。有刺鉄線と木の棒だけの囲いではなく、ブロックや金網で構成された塀に南京錠をつけられる入口、玄関ドアは二重鍵、すべての窓に鉄格子と蚊よけの網戸がついているとよいでしょう。長期不在中に壁に穴を開けられて侵入というケースも稀にありますが、そういう場合はお手上げですので潔くあきらめましょう!つまりこれで絶対安全ということはないので、いつ何が盗まれても決して不思議ではないということを肝に銘じておきましょう。

他国では警備員のいる住まいが安全というところもあるようですが、ここではそれが不安な要素、あるいは警戒しなければならない要因となります。警備員が裏で犯罪組織とつながっていることがあり、住人の行動を常に把握できる立場を利用し、隙のできたときに犯罪者を中に導き入れるということが普通にあるからです。侵入者との知恵比べのようにもなってきますが、犯罪者側の視点に立ってどうしたらこの家に入れるか?という観点でチェックすると犯罪の被害にあう可能性の低い家がみつかるでしょう。

近所の住人の質をみておくのはよいことです。独身、既婚にかかわりなく特に女性が住む場合は大切です。女性からみて「いやな感じ」のする男性が住んでいたら、その感覚は恐らく間違いありませんので避けたほうが無難でしょう。

教会の近くにある家はお勧めできません。特に福音派の教会では隔日ぐらいの頻度で夜に集会をひらいていますが、それはまるでディスコのようでリズムのよい大音量の音楽に合わせて踊ったり歌ったり、トランス状態に入った牧師の絶叫を数時間、時には一晩中聞かされることになります。わたしはそれで痛い目に遭いました。できれば教会から一区画以上離れていた方がよいでしょう。また教会ではなくても信者同志が少人数で個人宅に集まって集会を開き、大声で歌ったりお祈りしたりするグループもありますのでご注意を。

心霊術や悪魔崇拝者のグループも個人宅に集まって儀式をおこなうケースが多いですが、特にミスキート族やガリフナ族の生活圏ではそうした傾向が強くみられます。軒先でウィジャ盤という日本で俗にいう、こっくりさんに近い降霊術に使われるボードで占いや「心霊体験」をしている人たちがいますので、そうした家からは離れていたほうが様々なトラブルから避けられるでしょう。

酒場、アルコール(一部ではドラック)を提供する食堂や売店では深夜まで大音量の音楽が流れていたり、日中から泥酔者がたむろしていたりしていて、そこを通るたびにつきまとわれますので、やはり避けたほうがよい場所でしょう。

日常茶飯事の断水や干ばつのことを考えると、水を貯めておくことのできる大きな水槽や貯水タンクの備えられている家はかなり助かります。また多くの住まいではブロックを使用した外壁が直接土中から立ち上がってきていますので、土中の水分を吸い上げ、壁にカビの発生しやすい作りとなっています。小川近くの湿気が多い土地や、雨天時に雨水が溜まるようなくぼ地に建てられた家は健康面であまり好ましくありません。また特にモスキーティア地方は停電している時間のほうが長いので、停電時間の少ない電力会社と契約している家を選ぶのがいいでしょう。もし金銭的に余裕があれば、ソーラーパネルを使った発電、蓄電設備を備えているか、後からその設置を許可してもらえる住まいを選ぶのもよいでしょう。

条件をすべて満たすこれといった家を見つけるには根気が必要ですが、可能であれば外国人ではなく地元の人と共に物件探しや大家さんとの交渉をするとよいでしょう。

僻地へ行っても麻薬組織の関係者がいるため写真撮影は慎重に

Q. 現地の生活インフラ(水道・電気・ガス・インターネット)はどの程度整っていますか?

予告なしの断水、停電、通信遮断はご愛敬、事前の案内があれば奇跡ですが、よほどの奥地(モスキーティア地方など)でない限りある程度は整っています。ガスはプロパンのみ、インターネットは都市部など一部地域を除いて3Gがメインです。日本と同品質のサービスを期待しなければ、インフラは大きな問題にはならないと思いますが、頻繁に起こる瞬間停電、突然の停電によってパソコンが大きなダメージを受けたり、入力中のデータが消えてしまったりすることがありますので、UPSと呼ばれる外部バッテリー装置のようなものを現地で購入して接続しておくとよいでしょう。

Q. 現地のレストランやファーストフード店、露店など食品を扱う店の衛生状態はどうですか?

外資系のファーストフード店は衛生状態や警備の面で比較的安心ですし、味も一定レベルが保たれていますのでハズレの経験をしたくないときはお勧めですが、それでもマヨネーズなど調味料の鮮度が悪くてお腹をこわすことが稀にありますので、ここでも油断は禁物です。外資系ではないファーストフード店も比較的安心ですが、衛生観念が日本人のそれとは大きく違いますので、基本的な警戒は怠らないようにしましょう。

外資系か、国内チェーン店であるかにかかわらず、レストランでは魚や肉料理の加熱が甘かったり鮮度の悪かったりすることがありますので要注意です。もし気付いたら再調理や交換を交渉しましょう。ちなみにホンジュラス人による中華料理店は大変人気がありますが、味のほうは「ホンジュラス風」に独自のアレンジがされていますので、想像を絶するマズさということで大方の現地日本人の意見は一致しています。話のネタとして経験してみたい方にはお勧めです(笑)。

露店のカットフルーツやフレッシュジュースは基本的にNGとして考えた方が無難でしょう。露店や小さな食堂で揚げ物や軽食を提供しているところはあまり神経質になる必要はないかもしれませんが、知り合いに評判を聞いておき、実際に食べてお腹に大きな変化が起きなければ普段利用してもおそらく大丈夫なお店でしょう。

ある程度文化的な生活をしている地元の人たちでも半年から一年ごとに寄生虫駆除剤を飲むようにしています。日本人ほど気を付けていれば帰国前に飲む程度でよいのかもしれませんが、露店での食べ物を食べたり、売られている以外の水を飲んだり、木になっているフルーツをそのまま食べたりすることがあれば定期的に飲むようにしましょう。あまりお腹が空かなくなったり、病院へ行くほど悪いわけではないけど何となくお腹が調子悪くなったりした時は早めに駆除剤を飲みましょう。

Q. 生活に必要な安全な飲用水はどのように調達しますか?

ビニールパックやボトル詰めされた浄水が売店やスーパーで安価に購入できます。売店で売っているビニールパックに入った水はたいてい大きな冷蔵庫の中に肉、魚類、野菜、乳製品などと一緒にごちゃ混ぜで保存されていますので、そのままパックを口につけると不衛生ですし、お腹を壊すことがあります。水道や井戸の水を煮沸、あるいはろ過装置を通して飲用にすることも可能です。そうした過程を経なくても歯磨きで口をゆすぐ程度でしたら大きな問題はないと思います。わたしは今のところ問題は起きていません。

米国から輸入された中古のスクールバスが庶民の足

Q. 現地の交通事情や交通機関の様子はどうですか?

バス、タクシー、三輪バイクタクシーが主な交通機関になります。地域によってはピックアップ車の荷台乗り合い、ボート、カヌー、ヒッチハイクしかないところもあります。

都市間移動の一般的な手段はバスになりますが、料金の安い三等クラスのバスは過走行、古い車両が多く、故障や立ち往生ということを何度も経験していますので、料金は高くても一等クラスのバスが運行されている路線であれば、それを利用したほうが確実です。ただし冷房を極寒レベルまで効かせている車両が多いので、万全の防寒対策をして乗車しましょう。また時々そうした一等クラスのバスを運行している会社はギャング団へのみかじめ料の支払いを渋っている場合があり、武装したギャング団からの銃撃を受けることもありますが、乗客が犠牲になったことはほとんどありません。大抵は金品を奪うことではなく、バス会社への警告として運転手を殺害したり車両を燃やしたりすることが目的ですので、もし万が一そのような状況に遭遇したら決して抵抗せず指示に従いましょう。

現地ドライバーで法令順守、人命尊重あるいは弱者保護といった概念を持っている人は一握りでしょう。大抵は自分がアイルトン・セナのような優秀なF1ドライバーだと思い込んでいますので、文字どおり凶器が公道を走っていると考えましょう。不幸にもそのような友人の車に乗せられたら必ずシートベルト着用です!バスやタクシーもよく大きな事故を起こしていますので、もしシートベルトが付いていれば必ず着用してください。

田舎では小学生ぐらいの子供がバイクや車を我が物顔で運転していることも珍しくありません。楽しそうに運転している子供の顔を見ると微笑ましくもありますが、これも走る凶器ですので、「歩行者優先」という日本の概念は捨てて、「車両優先」だと思い、車が近づいてきたら自分の身を守ることを第一に考えましょう。都市部でも田舎でも悲惨な交通事故は後を絶ちません。

日本で道路に大きな穴が空いている可能性を考えながら運転することはあまりありませんが、ホンジュラスでは道路に穴が空いているのは普通ですので、あるかもしれない穴のことを常に念頭において運転することが必要です。走行中に落ちるとパンクしたり、足回りに大きなダメージを受けたりするのは必至レベルの深くて大きな穴です。夜間や雨天時はそのような穴が見にくいので、運転には最新の注意が必要です。基本的に道路事情が悪く、タイヤへの負担が非常に大きいので、パンクする頻度も高めです。日ごろからタイヤの点検やスペアタイヤの空気圧チェックを怠らないようにしましょう。

穴の危険以外にも子供、ニワトリ、馬、牛、イグアナなど動物の飛び出しに加え、強盗の待ち伏せもあり得ます。特に速度減速のためにアスファルトが盛り上げられていたり、土が盛られていたりしているところがよくありますが、その減速せざるを得ない場所で強盗が待ち伏せしている場合がありますので注意が必要です。ノロノロ運転を強いられる山間部の未舗装道路でも同様の危険性があります。またバイクを狙った強盗は普通の直線道路でロープを張り、バイクをひっかけ転倒させて犯行に及ぶ例が報告されていますので、不審なものが路面に見えたら注意が必要です。

警察署前の道路はたいてい車を停車させて検問をするためのポイントとなっています。日中であればそこに警察官や兵士が立っていて、彼らの停止合図をはっきり確認できますが、夜間は検問を行っていなかったり、行っていても道路脇にいてその姿が見えにくかったりすることがあります。しかし警察官が見えるか見えないにかにかわらず、必ず一時停止して左右を確認しましょう。ある友人は検問をやっていないと思ってそのまま警察署前の検問ポイントを通過しましたが、実は道路脇に警官がいたため背後から銃撃されたことがありました。幸いにも弾は当たりませんでしたが・・・。.

「止まるな!赤信号」実際に新聞に出た見出しです。信号待ちで停車した車を狙った強盗が頻発したためです。夜間や早朝の都市部での頻度が高いようですが、日中でも起きます。信号待ちだけでなく「左折待ち(日本の右折待ち)」渋滞などでも車を横付けされて強盗にあう事例が報告されています。停止する場合は車間距離を多めにとることが勧められています。夜間などはわたしのホンジュラス人の友人のように赤信号はすべて無視!という方法もありますが・・。

交通法規によく変更が加えられます。バイクを運転する場合、男性同士の二人乗りは禁止となりました。バイクに乗った二人組の殺し屋による殺人が頻発していたためです。そのため男児を乗せることは可能ですが12歳以上は不可、男女の二人乗りでも女性が運転して男性が後部に座る場合も禁止となっています。また車には消火器の積載も義務づけられています。一応存在している交通法規の内容や変更点を把握しておかないと法外な金額の「罰金」を請求され、支払うまで車両没収ということになりかねませんので気を付けましょう。

Q. 現地の医療水準はどうですか? 医療費は高額ですか?

地区ごとにある公立の診療所では診察代が約20円、治療費や薬代は基本的に無料ですが、その薬がなければ一般の薬局で購入しなければなりません。またレントゲンなどの検査費用は私立病院や設備のあるクリニックで自費となりますので、高額出費となります。

友人が何者かに襲撃されて意識不明の重体になり、ある都市の大きな公立病院で長期間付き添いをした際に色々と観察しましたが、わたしのような素人がみても医療水準の低さ、衛生概念のなさ、医療従事者たちの士気の低さは明らかですし、医療機器や資材の不足も慢性化しています。それに加えて院内の治安も悪く、置き引きや強盗は普通で、時には殺人も発生しますので、大きな病気やケガであれば日本大使館が勧めているような一定の医療水準を持つ私立病院で治療を受けるのがよいでしょう。医療費は日本の自費診療レベルかそれ以上となり得ること、外国人であればボッタクリ価格になることも覚悟しておかなければなりません。

現地の歯科医院で歯の治療をする必要に迫られたある友人は、その治療技術の低さゆえにひどい目にあったことがあります。出国前に済ませることのできる治療は日本で終わらせ、もし何かの治療が必要なことが現地でわかった場合は、緊急でなければ日本へ一時的に帰国して治療するのも賢明な選択肢のひとつとなるでしょう。

執筆者:@katrachito_keiichi
執筆年月:2021年2月

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