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各国情報提供

わたしの活動エリア「ニュージーランド」へようこそ!

海外社会貢献者からのメッセージ

ワン・ツリー・ヒル ― 羊がたくさんいるオークランドの公園

Q. 世界を活動の場とする社会貢献者にとって、この国はどのような場所ですか?

ニュージーランドはとても自然が綺麗で、絶景スポットがたくさんあります。特に、南島のクイーンズタウンは世界でも有名なのではないでしょうか?

日本よりも時間がゆったり流れていて、日本とは違った見方を学べて良い経験ができると思います。また、移民国ですので、いろんな国の人と出会う事が出来ます。

動物保護、困っている人へのドネーションが目的のセカンドハンドのお店があります。そこで、ボランティアで働いている人がたくさんいます。

街では、海外の貧しい国の人達への募金を呼び掛けている取り組みをよく目にします。

難民を多く受け入れている国ですので、難民の方たちへの生活サポートもしています。

また、家庭内暴力や孤児も多いです。施設や実践的なサポート、カウンセリングなども行っています。

ビザを得るのはだんだんと難しくなっていますが、観光ビザは最大9か月まで延ばす事が出来ます。ワーキングホリデービザでは、30歳以下の方が申請出来、1年程滞在することが可能です。もし、ボランティア活動でニュージーランドに長く滞在したい希望を持っておられるなら、観光ビザを最大まで使って、その後ワーキングホリデービザに切り替える方法をお勧めします。

文化

乗馬クラブ ー 馬術に興じる

Q. 現地の人々の気質や考え方にはどんな傾向がありますか?

日本と同じくらいの大きさの島国というわけか、他の西洋の国に比べて日本人に近い性格です。少しシャイなところもあるし、健康を気にかけている人も多いと思います。しかし、日本でよく耳にする「周りの空気を読んで合わす」という言葉は聞きません。相手を思いやりながら自分の意見を述べる事もできるでしょう。個人個人の違いを大切にしています。

基本、日本人よりもゆっくりしています。日本では、あれして、これして、次に、、、という感じに止まらないというイメージがありますが、ここではご飯を作る前に一旦座って紅茶で一休み、よく働いたから休憩しよう、旅行は2週間から数か月などという光景がよく見られます。

また、家事をする男の人、ベビーカーを押して散歩をするお父さん、お爺ちゃんをよく見かけます。

ですが、西洋人が多い地域、中国人が多い地域、トンガやサモアなどの島から来た人が多い地域、少し荒れている地域、お金持ちが住んでいる地域などで多少変わってきます。

Q. 現地の食文化はどのようなものですか?

ヨーロッパから来た人が多いので、ニュージーランドの伝統料理はFish & Chips(フィッシュアンドチップス)、meat pie(ミートパイ)、Roast Lamb vegetable(ローストラム、ポテト、カボチャ、サツマイモ)などです。フィッシュアンドチップスをビーチで食べるのもいいですね。また、モーニングティー、アフタヌーンティー、食後のスイーツを食べる人が多いです。

先住民のマオリ族は、フライドブレッド、土の中でオーブンのように調理するハンギ、タロイモも食べます。

私のおすすめは、乳製品です。牧場がたくさんあり、チーズ、牛乳、アイスなどが濃厚でとても美味しいです。アイスは大きく美味しいので食べすぎ注意です。

カフェではもちろん、家でも美味しいコーヒーを飲む事が出来ます。コーヒーと紅茶の文化であるともいえます。

スイーツは日本より結構甘いです。私がニュージーランドのレシピを使う時は、砂糖を半分か4分の1にして作ります。

ファーマーズ・マーケット ー 生産者農家が集まり、新鮮な農産物を売っている

Q. 現地の人々はどのような生活習慣や宗教観を持っていますか? 現地特有のマナーなどはありますか?

キリスト教の国なので、教会をよく目にします。日曜日には、ニュージーランドの近くの島国の人達が集まっている教会から、盛大な合唱も聞こえるくらいです。

ですが、近年半分くらいの人は無宗教になっています。日本と少し似ていて、ビジネスが宗教の変わりになってきているようにも感じます。

また、移民の人が増えているので、いろんな宗教の方が混ざり合っています。キリスト教に加え、仏教、イスラム教などです。

国の背景、出身地によって、宗教心の強い方、そうでない方などが分かれてきます。特に、トンガ、サモアなどの島から来た人はほとんどの人が信仰を持っていると思います。

気候

白い砂で有名なララワビーチ ― ニュージーランドの最北

Q. 現地はどのような気候ですか? 健康維持のために気を付けるべきことはありますか?

ニュージーランドは、南半球にあるので、季節は日本と反対になります。また、日本とは違い、北に行けば行くほど温くなり、南に行けば行くほど寒くなります。

夏は日本より涼しく、冬は日本より暖かめです。もちろん、南島にいけばもう少し寒くなります。湿度は日本に比べると低く、乾燥しすぎているわけでもないので、そんなに汗をかくこともありません。

面白いのが、少し乾燥しているせいか日向はビームを受けているような暑さを感じる反面、陰に入ると寒くなります。1日で四季があるといわれています。夏でも、長袖も持って出かけることをお勧めします。

オゾンホールが近いので、紫外線が強いです。なので、日焼け止め、サングラス、帽子で対策しています。個人的に、日本の日焼け止めがおすすめです。ニュージーランドの日焼け止めは、少しべたべたしているものがほとんどです。

Q. 現地特有の風土病はありますか? 健康維持のために役立つ対処方法はありますか?

特にありません。

言語

英語で表示されている目薬売り場

Q. 現地の人々はどのような言語を用いていますか? 外国人にとって、現地の言語を学ぶ際に、どんなハードルがありますか?

基本英語です。日本では一番なじみのある外国語ですね。

ただ学校で習う英語と普段使う英語は少し違うこともあります。また、ブリティッシュ英語なのでアメリカ英語と少し違います。

例えば、FALL (秋)は、Autumn(オータム)と言います。color(色)はUをたして、colourと書きます。Rなどは、アメリカみたいに舌をそんなにまかないので、日本人にとっては発音しやすいです。

日本である様に、ニュージーランドの方言というものもあります。
ビーチサンダル=Jandals
水着=togs
問題ないよ=No Worries

移民の方が多いので、その人が来た国の言語しか話せない人、いろんな国のアクセントが混ざった英語などもよく聞きます。

生活

ケープ・レインガ ― ニュージーランド最北端にある灯台

Q. 現地の人々の生活水準はどうですか?

悪くないと思います。貧富の差はありますが、餓死することはありません。

病気や仕事がない、移民などでお金がない場合は、申請することにより、国からお金や家が支給されます。仕事を国が探してくれるサポートもしています。

ニュージーランドでコロナが増えてきたら、すぐにロックダウンに入ります。コロナの状況でロックダウンのレベルも変わってきますし、規制もありますが、収入が減った場合、失業した場合などは、国からサポートがあります。コロナの発生や死者も最低限になっています。

Q. 現地の人々の教育水準はどうですか?

個性を活かすような教え方だと思います。学校では、日本や他のアジアの国ほどは勉強しません。

障害を持っている子供も障害扱いせず、普通のクラスに混ざって勉強できるので、その理由で日本から移住してきた方を何人か知っています。

また、ホームスクールも許可されています。

大学や専門学校などは日本の国立と同じくらい安いです。

やはりどの国でも、いじめはたえないと耳にします。家庭環境があまりよくないので、荒れている子たちも見ます。どの国に行っても、愛が必要ですね。

ハイキングはニュージーランドの休日の過ごし方の1つ

Q. 現地の治安水準はどうですか? 外国人が特に気を付けるべきことはありますか?

悪くありません。しかし、カギはきちんと閉め、夜は一人では歩かないように気を付けてください。

日本と違い、ドラッグを使用している人とすれ違う時、臭いがするときが多々あります。警察も取り締まってはいますが、明らかにドラッグを使っている人が歩いているので用心は必要です。

車上荒らしもよく見ます。

また、地域によっても変わってきます。荒れている地域に行くと、泥棒はもう少し頻繁に現れます。

Q. 現地の住居や住環境の様子どうですか?

日本と似ているところが多いので暮らしやすいと思います。

強いて言えば、日本のトイレは素晴らしいと感じます。また、台風や地震の国ではないので壁や窓が薄い家が多く、家ごと道路に走らせ引っ越しすることも可能です。

日本の癒しであるお風呂の習慣はありませんが、スパプールに行く事が出来ます。

靴を脱ぐ玄関はありません。靴で入ってもよいという家はまだたくさんありますが、最近では、靴を脱ぐ家が多くなってきたと思います。私は基本、靴は脱ぐようにしていますが、面倒くさいときは土足で上がります。うちの家は靴のまま上がっても問題はありません。

裸足で外を歩き回ることもよくありますが、日本人である私の足はまだ慣れていないので、さすがにこちらの人達のように砂利などの上を歩くのは難しいです。

時差は3時間差ですが、ニュージーランドのサマータイム中(9月後半から4月前半頃まで)は4時間差なので、日本との連絡のやり取りも比較的にしやすいと思います。

他の国に比べて災害が少ないです。オークランド(北の北島)では、体感する地震はほぼありません。(私は、ニュージーランドに来てから地震の揺れを感じたことが1度もありません)

トラックで家を持ち上げ、家ごと引っ越しをしている

Q. 現地の生活インフラ(水道・電気・ガス・インターネット)はどの程度整っていますか?

充実しています。基本、月払いで、日本と似ています。

日本に比べて水道代が高いので、水の使いすぎに気を付けましょう。基本、お風呂ではなく、シャワーです。特に、ホームステイなどをする時は、なるべく早くシャワーを浴びるようにしてあげるといいと思います。

雨の日は、WIFIの調子が少し悪いかもしれません。

携帯のよく使われているプランは、月に2,000円~3,000円と安いのですが、使えるDATAが限られているので、WIFIがない環境で日本のように使っているとDATAを数日で使い切ってしまうということを多々見かけます。

Q. 現地のレストランやファーストフード店、露店など食品を扱う店の衛生状態はどうですか?

基本、衛生的です。食中毒になるという確率は日本と同じくらいだと思います。

国は、定期的にレストラン、カフェ、テイクアウトなどの食べ物を売っているところをチェックしています。ですから、窓などの目立つところにそのお店の衛生状況を評価されたものを提示しないといけません。Aだと国が衛生的だと判断したものです。

Q. 生活に必要な安全な飲用水はどのように調達しますか?

スーパーで水を買うことが出来ます。

また、水道水も飲めますが、家によっては貯めている水を使っていることもあるので確認したほうがいいでしょう。

街から外れると、ところどころで、この水は飲めないというサインがあります。

タマキ・ドライブ ― ヨットなどを見ながらドライブできる海沿い

Q. 現地の交通事情や交通機関の様子はどうですか?

左車線ですので、基本は日本と同じルールです。

ROUNDABOUT環状交差点がたくさんあります。右から来る車が優先で左に入り、左に抜けます。

また、高速道路はお金を払いません。田舎のほうに行くと、急に高速に入ったり、町に入ったりするのでサインを確認しましょう。

私が一番驚いたのが、日本のような田舎道も家があまりないので100キロで走れます。でも、運転は気を付けてください。

トンネルを通るときには、サインを見ましょう。オンラインでお金を払わないといけません。カメラで撮られているので、どの車がいつ通ったかも分かります。

一番大事なシートベルトは、後ろに乗る人も皆つけないと罰金されます。安全第一ですね。

Q. 現地の医療水準はどうですか? 医療費は高額ですか?

永住権、2年以上のワークビザを持っている場合は、現地の人と同じ値段です。観光で来ている人は、病院一回一万円くらいかかります。

現地の保険は日本の保険よりも安いです。

少し日本とシステムが違い、最初は地元のドクターに見てもらい、さらに検査が必要であればそこからスペシャリストに回されます。

また、手術や検査、緊急で国の病院に運ばれた場合など、無料で緊急性に合わせて治療を行ってくれます。

自分の保険を使って早く治療をしてもらう場合は、私立の病院に行く事も出来ます。

眼科は眼鏡を売っているところで、検査や診断をしてくれます。ニュージーランドで眼鏡を買う場合は日本より高くなるので、日本で買ったほうが安くつきます。

また、歯医者は全額負担なので高いです。日本で全額負担するより何倍も高くなります。ですから、ニュージーランドの人達も海外に行って治療する人も多くなっています。

ニュージーランド人はリラクゼーションを大切にする

執筆者:Arisa Emery
執筆年月:2020年10月

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