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各国情報提供

わたしの活動エリア「インドネシア」へようこそ!

海外社会貢献者からのメッセージ

ジャカルタからバンドンへ向かう車窓から。お米は二期作。

Q. 世界を活動の場とする社会貢献者にとって、この国はどのような場所ですか?

インドネシアでは標準語であるインドネシア語でのボランティアの必要が大きいです。退職された日本人の方が比較的多いバリやジャカルタならば日本語の必要があるようです。台湾が世界一の親日国ならばインドネシアは世界最大の親日国と言えるかもしれません。人口は日本の2倍、国土は5倍、1万7千の島と世界全言語数の10分の1がインドネシアにあるとされています。ですから、とても多くのマイノリティな言語が存在し、そちらのニーズも大きいです。

上記にあるような事情から多くのボランティアが日本から派遣されているようです。ジャイカなど政府系の援助も入っています。援助ではありませんが、多くの日系自動車工場がインドネシアにもあり雇用の創出をしています。現地で販売している日系のクルマは他の多くの国での価格に比べ割安感があります。

滞在しているバンドンはジャカルタからほど近く(電車バスなどで3時間ほど)、多くの大学がある「学園都市」です。ですから留学生の扱いに慣れているとも言えます。ここでまずインドネシア語を学んで他のところに移動された日本人も多いようです。バンドンには100人ほどの日本人が住んでいるようです。

文化

バンドンのモスク。イスラム文化の強い地域です。市内の至る所にあります。
モスクごとに流れるコーランの歌う人が違い、時には子どもの声も。

Q. 現地の人々の気質や考え方にはどんな傾向がありますか?

簡単に言うと南国気質です。おっとりゆったりニコニコしています。日本人一般の感覚で「いい人」が多いです。批判的で攻撃的なことを避けるようにしています。ですから「なあなあ」になることも多いです。ですがそれは多くの民族と言語を一つの国に抱える事情からくる「賢さ」からです。

第二次世界大戦で日本軍がインドネシアを撤退したあと多くの軍備とともに大勢の日本兵が残り独立運動を支援したことを子供たちは学校で学びます。そういう話題がふと出たことがあります。「日本軍がインドネシア人にどういうことをしたかも知ってる?」と言われ、「簡単だけど(ウィキペディア程度)知っているよ」と答えると、「そう・・・。」で終わりました。ネットでも他の方の同じような経験を見ることができますが、知らないと滔々とどんなことがあったか話されるというものもありましたね、穏やかにだそうですが。

なぜこのことを取り上げたかというと、政治や歴史などセンシティブな話題は避け、表面的でも平和を保つようにするのでしょう。もちろん感情の深いところは別だとは思います。現地の人もお互いに対立を避けるようにしているのですから、外国人はさらにそうしておくほうが賢明ですよね。

Q. 現地の食文化はどのようなものですか?

なにしろ国土が広いですからとても多様です。東南アジア系の食事です。タイ料理をイメージすると「その方向」にあるように思えます。外食は中華圏に比べると簡単に感じます。ナシゴレンや、ミーゴレンなどはその代表格です。

インドネシアは物なりがとてもよく、食料は非常に豊富です。コメは二毛作ですしフルーツはいつも豊富にあります。鶏肉がとても安く、フライや煮込み料理はとても美味しいです。スンダ料理はけっこう気に入りました。ココナッツミルクで煮込んだご飯といろいろな料理をビュッフェのように大皿に盛りつけていただきます。バダン料理の牛肉の煮込みは深みのある味わいでした。ルンダンという名前ですが世界一美味しい料理と言われています。本当に美味しかったです。また、日本ではとても高いマンゴスチンはどっさり買っても数百円です。

インドネシアではコーヒーをたくさん作っています。その種類は非常に豊富でとても安価です。有名なコピ・ルアック(ジャコウネコのコーヒー)もインドネシアです。某有名ホテルでは一杯1万円だそうですね。こちらでは毎日飲めます、毎日飲むものではないかもしれませんけれど。バンドンは学生が多いのでオシャレなカフェが多いです。おなじみのスターバックスコーヒーもたくさんあります。現地のカフェに比べ高いので、タンブラーを持っていくと半額になる日が週に半分くらいあったりします。

あまり関係のない話かもしれませんが、コーヒーの問屋さんと仲良くなり、日本で売れないか調べてくれと頼まれたことがあります。日本のコーヒー販売をしている友人に話してみると、日本の商社がインドネシアで技術指導して「作らせる」というのがスタンダードだそうで、他が入り込める余地はないとのこと。うーん、そうか、そうなんですね・・。

スンダ料理のナシパダン。炒め物、煮物、揚げ物といろいろなおかずを一つの皿に取っていただきます。

Q. 現地の人々はどのような生活習慣や宗教観を持っていますか? 現地特有のマナーなどはありますか?

インドネシアは世界最大のイスラム教国であるとも言えます。モスクからは一日に5回コーランが大音量で鳴り響きます。来たばかりの頃は夜中の3時によく起こされましたがそのうち慣れました。モスクにより流されるコーランにもバリエーションがあります。イスカンダル通りのモスクから流れるコーランはディズニーの「ライオンキング」の冒頭歌にそっくりでして、インドネシアにいながらアフリカ気分♪、と思うことにしました。街を行きかう女性のほとんどはイスラムのヒジャブなどを身に着けています。

彼らの朝はとても早いです。学校は6時台、遅くとも7時台が始業時間です。ですから子供たちは午後早めに帰ってきます。夜遅くまで開いているお店はあまりないです。

バンドンは渋滞がひどいことで有名です。あまり歩くのが好きな人々ではないようです。雨がふると特に渋滞がひどくなります。そういうこともあり時間には間に合わなくてもしょうがないという雰囲気はあります。

気候

裏通りに故障車が。クルマの9割以上が日本車です。

Q. 現地はどのような気候ですか? 健康維持のために気を付けるべきことはありますか?

インドネシアのバンドンは一年通じて30-20度の間でとても暮らしやすい気候です。私は東京の出身ですが気候的にはいつまでもバンドンにいたいと思います。あまり蒸すこともなく心地よいそよ風がいつも吹いています。

雨季もありますが、夕方に1時間ほど雨が降ったら止んでしまいます。衣服は長そでシャツでちょうどいいくらいです。ほとんどエアコンをつける必要はありません。扇風機があれば十分です。以前ここに東京からの友人が住んでいたのですが、他の地域に引っ越すときに、「バンドンの欠点は他に移るときに辛いことですよ!」と言っていたことを思い出します。東京の気候も辛く感じます。

外食は炭水化物と肉系のものが多い印象です。売っている野菜は豊富で安価なので外食では肉が食べたいのでしょう。自炊などをこまめにして調整されるといいと思います。

Q. 現地特有の風土病はありますか? 健康維持のために役立つ対処方法はありますか?

腸チフスや蚊を媒介とするデング熱があります。といっても普通にくらしている分にはあまり意識せずにすんでいます。スーパーにいけばベープの蚊取りスプレー(一日一回だけプッシュするタイプ)が普通に売っています。そういうもので対処できます。蚊に刺されたらタイガーバームみたいな軟膏を買ってきて塗っておけば大丈夫です。小さいアリがちょくちょく入ってきます。アリの殺虫剤はあまり良いのが見当たらないので日本から買っていくことにしています。

言語

主に華人(華僑)の子どもたちが通う小中高一貫校。通称「三語学校」

Q. 現地の人々はどのような言語を用いていますか? 外国人にとって、現地の言語を学ぶ際に、どんなハードルがありますか?

いわゆるインドネシア語は公用語という位置づけで、各地方に独特の言語があります。目指される場所により言語が変わってくるのはもちろんですが、とりあえずインドネシア語を習得されるのがいいと思います。インドネシア語は世界で最も簡単な言語の一つとされています。いくつかの東南アジアの言語に共通することですが、植民地にしていた国の言語(インドネシアはオランダが350年間支配していました)の影響を強く受け、ラテン語系の外来語がとても多いです。

バンドンはほかの地区に比べてインドネシア語習得のため大学に留学するのは簡単かもしれません。代表的な大学では、プライベートレッスン30-50時間(一緒に勉強する人数によって変化)で4万円(年に100時間取得することを大学に希望される)、学生ビザは一年間4万円ほどです。

買い物や移動などの普通の暮らしは英語でほぼほぼ伝わります。グーグル翻訳様様でもありますけれど、こちらの能力的に・・・。

生活

夜市。中央のお店に「GO PAY」の文字が。バーコード決済対応です。

Q. 現地の人々の生活水準はどうですか?

あまり詳しくはないのですが、この地域だと大卒初任給で月に3万円くらいだと聞きました。個人差はあると思いますが、なんとなくイメージできますね。農業国ですので基本的な食糧は安いです。外食もかなり安いものがとても多いです。

Q. 現地の人々の教育水準はどうですか?

識字率は高いですが、まだまだ伸びしろがあるといったところでしょうか。子供人口が多く、経済発展が著しいので教育水準はまだまだ伸びると思われます。

バンドンの人口は250万ほどですが、市内には小学校から高等学校までの一貫校である500人規模の「三語学校」(インドネシア語、英語、中国語)が3つあり、言語教育の熱意を見ることができます。

スンダ料理。
ビッフェ形式で品数でカウントされるので、種類を少なく量を多くするのがコツだとか。

Q. 現地の治安水準はどうですか? 外国人が特に気を付けるべきことはありますか?

あまり物騒な話は聞きません。乗り合いバスに乗るときにはスリに気を付けてと言われた程度でしょうか。ただ夜遅くに女性は一人で出歩くことはしません。

Q. 現地の住居や住環境の様子どうですか?

周囲の日本人はコスというワンルームのアパート(月に1万円くらい)や一軒家(月に2-3万円)に住んでいるようです。年払いが多いので最初は大きな出費になるかもしれません。私たち夫婦はホテルと一緒になっているアパート36㎡(月4万円弱)に住んでいます。少々高めですが、治安の心配がないのと周囲が清潔なので満足しています。妻はいつでもゴミを出せるのが便利で気に入っているようです。

Q. 現地の生活インフラ(水道・電気・ガス・インターネット)はどの程度整っていますか?

水道はもちろんありますが、生水は煮沸しないと飲めません。

私たちのアパートの電気はカードのチャージタイプで月に1,000円ちょっとです。

ガスは一般的に都市ガスではなくプロパンですが交換時は自分で(!)取り付けます。うちは建物全体でプロパンは禁止されカセットコンロを使っています。面倒です。カセット一本150円くらいします。

インターネットは光料金を家賃に含めてもらっていますが、遅いです。データではインドネシアはインターネットが全体的に遅いのだそうです。4Gのほうが早いです。妻の携帯は20GBデータ通信150分通話込みで1,000円くらいの契約です。私は50GBデータ通信450分通話込みで3000円ほどです。YouTubeも問題なく見ることができています。

夜市。主にムスリムではない華人の店主が多く店を出しており、お酒も飲めます。

Q. 現地のレストランやファーストフード店、露店など食品を扱う店の衛生状態はどうですか?

露天は安全のため行かないようにしています。ですがお酒を出す夜市?(イスラム教徒ではない華人向けにこういうところもあります)などで火を通すものは大丈夫だと思っています。レストランやファーストフード店はおおむね国際基準の衛生水準に見えます。

Q. 生活に必要な安全な飲用水はどのように調達しますか?

水道水は飲まないようにしています。プラスチックのガロンに入った水を購入して飲んでいます。店に電話して持ってきてもらうことができますが、インドネシア語がまだ達者ではなく、またチップを払う必要があり面倒なので、近くの店舗に買いに行っています。1本で18リットル130円ほどです。キャリーにのせてゴロゴロ引っ張って帰ります。飲料水の中には日本資本が入っていて信頼度高めのものもあり、ちょっとお高めです。

オランダ植民地時代の景観が法律により保護されています。
バンドンはジャカルタから3時間で来れる週末リゾート地です。

Q. 現地の交通事情や交通機関の様子はどうですか?

アンコットという乗り合いバスが一番安価ですが目立つバス停などはなく、距離や人により値段が変わるので外国人には難しいです。

2年ほど前からUberのようなタクシーアプリGojekとGrabが出てきており、まあまあ安価で移動できています。バイクタクシーも選択できクルマの6割ほどの値段です。どちらもけっこう安全運転です。令和になったばかりの頃はタクシーの運転手から「新しいエンペラーになったんだよね、おめでとー!」とちょくちょく言われました。全体的に日本人に温かい雰囲気です。

Q. 現地の医療水準はどうですか? 医療費は高額ですか?

現地の友人から言わせると医療水準はあまり高くないようです。ちゃんとした医療を受けたいならマレーシアかシンガポールに行った方がいいそうですね。カテーテルは絶対にNGとか・・。でも風邪ひいたとき友人に連れて行ってもらった華人のお医者さんは良かったですよ。中国語も通じたし、とても安かったですし。そういう程度ならほとんどどこの国に行っても問題ないですよね。スマホで翻訳でもまあまあ大丈夫でしょうし。

ちなみにバンドンには日本人のお医者さんもいます。ジャカルタの日本人のお医者さんはちょくちょくYouTubeで医療情報を紹介しています。私は海外ではクレジットカードの保険で医療費はなんとかしていますので、そんなに費用は心配していません。風邪程度なら保険を使うことも考えないほど安いので、保険適用の立派な病院でなく近場でいいと思っています。

2020年6月の時点で消毒液もマスクも豊富に売っていました。中国でもそうでしたがアジア圏だと日本の3割負担より安く同じような薬が普通の薬局で買えてしまいますので、自分の必要と現地の状況を見定めると、海外生活における大抵の服薬の必要な健康上の問題はクリアできるのではないかと思います。

執筆者:はむさん
執筆年月:2020年7月

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