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各国情報提供

わたしの活動エリア「ネパール」へようこそ!

海外社会貢献者からのメッセージ

ヒマラヤ山脈のお膝元 — ネパール

Q. 世界を活動の場とする社会貢献者にとって、この国はどのような場所ですか?

北に世界最高峰の山エベレストを含むヒマラヤ山岳地帯、中部に丘陵地帯、南部にインドとの国境を接するタライ平野地帯という美しい地形と感動的な自然が多いネパール。他民族国家で、数千年の歴史と文化が息づく。ここでの社会貢献は非常に重要で、興味深いものがあります。

北方を中国、東西南の三方をインドという二つの大国に挟まれたネパールは、アジア最貧国の一つです。国内に目覚ましい産業がなく、米国・英国・日本などから主に経済援助を受けています。

教育ボランティア、道路や橋などの建設ボランティア、物資の運搬や提供に関わるボランティアが大いに必要とされています。

国内で仕事が得られないので、海外に出稼ぎに行くことを望んでいる人々が多くいます。私自身は日本語教師として、日本語を教え、ネパール人が日本に出稼ぎに行くのを助けてきましたが、家族や親族から借金をしてでも日本に行こうとする生徒が殆どでした。

古より伝わる格言の一つに、『授人以魚 不如授人以漁』というものがあります。生活に困っている人に魚を与えるよりも、魚の釣り方(生きるためのノウハウや術)を教えるならば生涯に渡って益が及ぶ、という意味合いがあります。

私たちの社会貢献活動が、ネパール人に魚の釣り方を伝えることになり、QOL向上になれば何よりです。

文化

道路は人間のためだけのものではない!

Q. 現地の人々の気質や考え方にはどんな傾向がありますか?

『4カースト36階級の花園』というカースト制度の名残り、インド系中華系の人々の混合もあり、気質や考え方は様々です。

総じて、ネパール人の多くは、人なつっこく、もてなしの精神に富んでいます。非常に愛しやすい国民性です。ボランティアで家に突然お伺いしても、親切に応対してくださいます。庭先に椅子を持ってきて座るよう促し、ミルクティーや水を出してくださいます。

商店でも、他のお客をほっておいてでも、会話のために時間を取ってくださいます。知り合いになれば、食事や寝る場所を提供するのも普通のこととなります。親族や近所の人たちと助け合いながら育ってきた方々が多く、今でも同国人に対しても外国人に対しても親切を示され、助け合いの精神にあふれています。対人関係の壁は全くありません。

壁がないので誰とでも仲良くできるという反面、ネパール人の気質が辛く感じる日本人も少なくないようです。年齢や結婚、家族のことなどのプライバシーに関わる質問も含め、根掘り葉掘り質問されたり、突然訪問を受け、長居されたりすることも珍しくないからです。

さらに、ネパール人の多くは楽観主義です。貧困、医療水準の低さゆえの苦しいこと、大変なことに慣れているので、大概のことは柔軟に対応されます。ヒンドゥー教のバックグラウンド、輪廻転生(現世は通過地点でしかない)の教えの影響もあり、自然に身を任せるのが上手です。

ただ、この気質が悪く出ることによって、責任感がない、勤勉に働く気持ちがない、将来のことを考えて計画的な人生を送らない、という貧困の負の連鎖に拍車を掛ける要素となっているのも否めない事実と思われます。

Q. 現地の食文化はどのようなものですか?

一日二食の米食文化です。

多くのネパール人の朝は早いです。日の出と共に起き、まずは朝一で砂糖のたっぷり入ったミルクティー(人によっては角砂糖5つ分、歯にしみる甘さ)を飲み、活動を始めます。

一活動を終えて、午前10時頃に最初の食事をされます。ダルバートと呼ばれる食事で、豆のスープ(ダル)とご飯(バート)です。豆のスープには様々な香辛料(クミン、ターメリック、黒胡椒など)が入っており、辛いものが多いです。お米はインディカ米が主流ですが、ジャポニカ米やハイブリッド米も生産されています。豆のスープとご飯に漬け物が添えられることが多いです。

人気があるのは唐辛子の漬け物です。ご飯に豆のスープをかけて、手で混ぜながら食べる、漬け物も混ぜて、辛いのを楽しむ文化です。炒め物や煮物に砂糖を入れたりはしません。ピロ(辛い)、チロ(油っぽい)、ヌニロ(しょっぱい)が特徴です。

野菜は市場には売られていますが、日本ほど食されてはいません。ほうれん草一束9円相当(2020年7月現在)で売られているように、野菜はそれほど高価なものではありませんが、いろいろな種類の野菜を食べないといけない、栄養を摂らないといけないという概念がないからかもしれません。

肉は高級品です。週に一回食べるのは頻度の高い方です。お客さんが来た時に、鶏を捌いて出すのが、肉を食べる特別な機会です。豚肉やヤギ肉も食されますが、一番に食されているのは鶏肉です。牛は神聖なものとみなされているため、牛肉は基本的に食されません。

乾燥した豆もお米も漬け物も保存食なので、毎日市場に買いに行く必要がないのは、主婦の方々にとって、ありがたいことかもしれません。

10時頃に食事をした後、3時頃にカジャの時間があります。カジャとは、おやつ、軽食のことです。ミルクティーとビスケットやドーナツといったお菓子のようなものから、焼きそば、ラーメン、餃子、サモサなど、日本でいう食事や軽食に近いものを食べます。

サモサというのは、野菜や豆、ひき肉を茹でてつぶした具を香辛料で味付けし、小麦粉でできた皮で三角形に包み、揚げたものです。

夕飯は、午前10時の食事と同様のもので、寝る前に食べる人が多いです。夜8時や9時に食事をし、おなか一杯になって眠気が催され、そのまま寝るのが、ネパール人にとって至福の時のようです。

右手で、ご飯とおかず、スープを混ぜながら食べます

Q. 現地の人々はどのような生活習慣や宗教観を持っていますか? 現地特有のマナーなどはありますか?

ブッダ生誕の地、多民族国家、2007年までヒンドゥー教が国教、2008年まで王政(2020年現在は連邦共和制)ということもあって、ネパールの生活習慣や宗教観は非常に興味深いです。

ヒンドゥー教には3億3千万の神々がいるとされています。クマリと呼ばれる「生き神」も存在します。『日本にも八百万の神を崇める信仰がある』と言ったら、『少ないね』と言われたことがあります。

3億3千万の神々がいるとされているということもあって、他の宗教を奉じている人たちに対しても大概、寛容です。『道は違っても、到着地点は同じ』、という言葉をよく耳にします。仏教徒と自称していてもヒンドゥー教の儀式を行っていたり、その逆を行っていたりしていることもあります。

近年、進化論の教育が浸透し、無神論の人も出てきましたが、まだまだ少数です。周りの自然を見れば、神がいるのは明らかという考えが主流です。

万事に神もしくは霊や宿るという考えのため、日本人は知らずにマナー違反をしてしまうことがあります。

たとえば、玄関ポーチを靴を脱がずに歩いて、扉を開けて土間に靴を揃えて脱ぐのが日本のマナーですが、ネパールでは玄関ポーチは霊が宿る大切な場所とされています。毎朝、綺麗に掃除されています。そこに靴を脱がずに行くのはマナー違反です。揃えて靴を脱ぐか脱がないかは、特に気にされません。

食事は手で食べる習慣があります。指の第二関節までを使って、ご飯とおかずを混ぜながら食べるのが品のいいマナーとされています。最初は私も抵抗がありましたが、慣れてくると、スプーンやフォークで食べるよりも美味しく感じるようになりました。日本のおにぎりを手で食べることを考えてみると、イメージしやすいかもしれません。おにぎりをスプーンやフォークで食べたら、どうでしょうか。あまり美味しく感じないのではないでしょうか。手で食べた方が美味しく感じます!

ネパールではご飯を食べる時に手を使うということも含め、マナーには様々な意味があるのかもしれません。

気候

浸水は雨季には日常茶飯事

Q. 現地はどのような気候ですか? 健康維持のために気を付けるべきことはありますか?

ネパールには5つの気候があります。亜熱帯性気候、温帯性気候、寒帯性気候、亜極地気候、極地気候です。

カトマンズは温帯性気候にあたり、日本より湿気も少なく、カラッとしていて過ごしやすいです。

6月から9月頃まで雨季です。この時期、数時間にバケツの水をひっくり返したかのような大量の雨が降ります。10月から5月は乾季で、殆ど雨が降りません。12月から2月が一番寒い時期です。それでも、カトマンズでは氷点下になることはなく、雪は降りません。但し、一日の中で寒暖の差が激しいので注意が必要です。昼間20度、夜間2度となる日もあります。

Q. 現地特有の風土病はありますか? 健康維持のために役立つ対処方法はありますか?

腸チフス、赤痢、コレラ、A型B型C型肝炎、狂犬病、マラリア、日本脳炎など風土病には事欠きません。

健康維持のために主に二つのことに注意できます。

一つは、汚れた水、食品です。個人宅であれ、飲食店であれ、どんな水が使われているかを見極めることが必要です。井戸水であれば、雨季に汚物が流れ込む危険があります。水のタンク自体が清掃されていないこともあります。お店でペットボトルの水を購入するにしても、古いものや、井戸水を入れ替えたものが売られている可能性があります。ペットボトルに空けた形跡がないか注意して見ることが大切です。

もう一つ注意できることは、危険な場所に近寄らないことです。野犬や猿がいるところ、蚊が多いジャングルなどを避けた方がいいでしょう。信頼できる病院で予防接種を受けておくと助けになります。狂犬病に限っては、犬などの噛まれた後に、事後接種を受けることによって発症を防ぐことができます。

私自身、ネパールに移住して1週間後に犬に噛まれ、事後接種を受けました。その後、私を噛んだその犬はよだれを垂らして死にました。以来、12年経ちますが、狂犬病は発症していません。

言語

絵のような文字のネパール語

Q. 現地の人々はどのような言語を用いていますか? 外国人にとって、現地の言語を学ぶ際に、どんなハードルがありますか?

現地の共通語はネパール語です。若い人はネパール語を母国語とする人が殆どですが、人種ごとに言語があり、年配の方々の中にはネパール語を話すことができない人たちもおられます。

授業を英語ベースでしている学校が多いため、若い人たちの多くは英語を話すことができます。また、テレビ番組や映画はヒンディー語の者が多いため、ヒンディー語を理解される方も多くいます。

ネパール語とヒンディー語は、単語も文法も文字も非常によく似ています。デヴァナガリ文字といって、古代サンスクリット語にも使われている文字です。ネパール語を学ぶ上で、最初に壁に感じるのは、文字かもしれません。

あ い う え お → आ इ उ ए ओ

と書きます。どう書いていいのか、そもそも絵のようで、頭に入ってこないと感じる人も多いかもしれません。

しかしながら、数え方にもよりますが、文字の種類は50前後で、ひらがな、カタカナ、漢字が何千もある日本語に比べたら、ネパール語を学ぶハードルはそれほど高くないと言えるでしょう。

文法も日本語に似ています。発音も日本語の発音のままでも、理解してもらうことは可能です。ネイティブの発音で話すのは相当の鍛錬と才能が求められるかもしれません。たとえば、日本語の「タ」にあたる発音は8種類あります。

生活

のどかな田園地帯

Q. 現地の人々の生活水準はどうですか?

国際連合のSNA国民経済計算によると、世界の一人当たりの名目GDPランキングで、ネパールは190か国中164位です。

自給自足の生活を送っている人も少なくありません。国内に仕事が少なく、仕事が得られたとしても給料が安く、家族を養うのに苦しんでいる人が大勢います。月給1万円に満たない仕事をしている人は多くいます。

私の友人でも、月給2,700円程で朝10時か夜7時まで働いている人や、月給4,500円程で朝6時から夜8時過ぎまで働いている人もいました。そのため、親族の代表が海外で出稼ぎをし、その仕送りで成り立っている家庭も少なくありません。

英国・米国・韓国・マレーシアに出稼ぎに行く人も多いですが、日本も人気国の一つです。

生活費はさておき、日本のコンビニエンスストアーで時給1,000円で働くことができるのは、ネパール人にとって夢のような世界です。近年、日本のコンビニエンスストアーで働いているネパール人を多く見かけるようになったのも、うなずけます。

Q. 現地の人々の教育水準はどうですか?

村育ちの人々や40代以上の年齢層の人の中には学校教育をほとんど受けてこなかった人々、読み書きができない人々もおられます。2011年の国勢調査によると、識字率は65.9%でした。

6・3・3年制の日本とは違い、10年教育が基本単位です。10年間の一貫教育を受け、その10年目に国の一律テストを受けます。諸外国と足並みを並べるために、その後、2年間の教育を受ける人、大学や専門学校などでの教育を続ける人たちもいます。

収穫期はみんな集合 — 歌いつつ、踊りつつ

Q. 現地の治安水準はどうですか? 外国人が特に気を付けるべきことはありますか?

比較的安全です。昼間に外国人女性が独り歩きをしても、身の危険に面することはあまりありません。その反面、スリ、ひったくり、泥棒などの軽犯罪は蔓延しています。

私も何度も、泥棒に遭いました。私たちの社会貢献活動に関心があると言って家に訪ねて来られ、その方が帰った後、私の部屋から貴重な物が消えていたり、私が出先から自宅に帰ってくると、部屋の扉が蹴破られていたり。

どうしようもない、避けられない事態もありますが、いくつか注意できる点はあります。

貴重品を持ち歩かない。持ち歩かないといけない時は、いつも目に届くところに置いておく、もしくは身に着けておく。ショルダーバッグなどは前掛けにする。部屋に貴重品を置く時は見付けづらいところに隠す。家には信頼できる人しか呼ばない、などです。

ギャングが多いエリアや通りを夜歩くことは男性でも危険です。地元の人たちに前もって危険な所を尋ねておくと身を守る助けになります。

Q. 現地の住居や住環境の様子どうですか?

都市部では鉄筋や鉄骨のコンクリート住宅、田園では土造りの家が多く見られます。

近年、水洗トイレが備え付けられている家も増えてきましたが、まだまだ都市部、田園部問わず、汲み取り式のトイレの家が多いです。町を離れたところでは、庭に地面を掘っただけのトイレもよく見かけます。

プライバシーをあまり気にしない文化もあってか、家の壁や床は薄く、騒音を立ててもあまり気にされません。

住居費は非常に安いです。私の住んでいたカトマンズの家は、3階建ての2階部のフロアー借りで、4LDKでも月の家賃が6,700円ほどでした。

大自然の中で夕日を満喫

Q. 現地の生活インフラ(水道・電気・ガス・インターネット)はどの程度整っていますか?

水道は公共水道もありますが、24時間水が来るわけではありません。乾季には週に2回、数時間しか水が来ないことがあります。この時間帯に瓶や壺などの容器やタンクに水を貯めて、毎日少しずつ使う必要があります。

電気はここ数年24時間来るところも増えてきました。私の住んでいるところは、地方の大きな町ですが、一日の半分以上、電気が来ないことも多いです。少し高価ですが(1万円から4万円くらい)、充電器(車のバッテリーのような物)を購入すれば対処できます。田園地方では電気が通っていないとこも多々あります。ソーラーパネルを取り付けて、電気を確保しているところもありますが、雨季は携帯電話の充電するのにも苦労しているようです。

ガスはプロパンガスが普及しています。田園地帯、また都市部でも、節約のために、ガスの代わりに薪で食事を作っている家庭もあります。

ここ10年でインターネットは急速に普及してきました。日本と変わらない、高速インターネットが通っているところもあります。また、電話会社が1時間18円程でネット使いたい放題のサービスを提供しています。スマホやタブレットでインターネットゲームを楽しむ若者たちを町でよく見かけます。

Q. 現地のレストランやファーストフード店、露店など食品を扱う店の衛生状態はどうですか?

首都のカトマンズや第二の都市ポカラなどは外国人旅行者も多く、衛生的にしっかりしているお店が多いです。

日本食、洋食、ケンタッキーフライドチキンなどのファーストフード店もあります。カトマンズやポカラには、お寿司や刺身を安心して食べることができるお店もあります。

その反面、地元の人たちが行くレストランや喫茶店の衛生状態は非常に悪いです。古い食材や油が使われていたり、お店のカウンターに作り置きされている揚げ物などのおかずやお菓子の上に大量のハエがとまっていたり、食事をするテーブルが汚れていたりすることは、普通のことです。 

出される水やサラダなどの生ものに手を付けないのが無難です。長年住んでいて免疫が付いている人もいますが、食あたり、食中毒になる旅行者は少なくありません。

ハイウェイでも、車と歩行者と動物が混在

Q. 生活に必要な安全な飲用水はどのように調達しますか?

私の家には井戸があるので、食器を洗うのには井戸水を使い、飲用水は購入しています。

大きなボトルを1リットルあたり3円程で購入できます。1リットルのペットボトルは18円程です。井戸水をそのまま飲む人もいますが、微量とはいえヒ素が入っているので注意が必要です。

地元の人の多くは、自宅の浄水器でろ過して水を飲んでいます。

浄水器はROフィルター(逆浸透膜)の高価なものから、本当に効果があるのか怪しい安価な物まで売られています。

Q. 現地の交通事情や交通機関の様子はどうですか?

首都であるカトマンズにも第二の都市ポカラにも電車は走っていません。移動は、乗り合いバスとオートリクシャーと呼ばれるオート三輪が主流です。

数十分かかる市内移動はバスが便利で、数十円ですむのですが、慣れないと使いづらいかもしれません。様々なルートで走っており、バス停がなく、降りたい所で運転手に声を掛けるか、バスの天井を叩いて、止めてもらう必要があります。

オートリクシャーは便利ですが、値段交渉をしないといけません。交渉する文化のない日本人にとっては苦労させられるかもしれません。旅行者の中には、運転手の言われるままに運賃を支払って、後で相場の数倍の値段と分かったということも、ちらほら見受けられます。

流しのタクシーも走っています。日本のタクシーの半額以下ですが、地元の人のとっては高値なので、あまり使われていません。

幾つもの大きい岩を乗り越えて進んだ先に…

Q. 現地の医療水準はどうですか? 医療費は高額ですか?

医療水準は近年、高まってきましたが、まだまだバラつきが多く、低いと言わざるを得ません。

首都の一部の医療施設では日本と同レベルの検査や治療を受けられる施設があります。

私もカトマンズに行った時は、医療水準の高い病院で検査をしたり虫歯の治療を受けたりしています。

その反面、町医者の中には、技術の低い人も多くいます。私の知り合いは虫歯の治療で町の歯科医院に行きましたが、虫歯ではない、虫歯になっている歯の手前の歯を抜かれて帰ってきました。虫歯自体はそのままでした。

執筆者:鈴木朋樹
執筆年月:2020年7月

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