海外社会貢献者からのメッセージ
Q. 世界を活動の場とする社会貢献者にとって、この国はどのような場所ですか?
中国の北京で日本語教師を13年しております。反日感情の強い国という報道やイメージがあると思われるかもしれませんが、日本語は一定の需要があります。
北京の公立の中学校には、第二外国語に日本語を選択している伝統校もあります。またここ数年に限っていえば、中米関係が冷え込みつつあるので、以前は留学先のセカンド、サードチョイスであった日本がトップグループに返り咲きつつあるという状況の変化が起きています。そのため日本語を勉強したいという方がここ数年増加傾向にあります。
日本語のボランティアに関しては、教育、介護、医療の3点が、中国で注目されています。中国人は現在、日本の幼稚園から始まる生活マナーの指導、食育、家庭教育に強い関心があります。研修で日本の幼稚園の見学ツアーも頻繁に行われています。多くの企業や介護施設も日本式の接客マナーを研修に取り入れることにとても積極的です。筆者もそのような研修の臨時講師や、通訳を依頼されることがよくあります。
それで、現時点で中国語のスキルに自信がなくても、現地で日本語ボランティア活動をする機会はたくさんあるように感じます。
文化
Q. 現地の人々の気質や考え方にはどんな傾向がありますか?
社会全体は、発展、前進、進歩という国家プロジェクトと莫大な資本の下、エネルギーにあふれています。
そのため全体主義のルールの下とはいえ、一人一人が個人事業主として熾烈な競争を行う社会を構成しており、その中心地の一つが北京です。
帰属意識に根ざした安定性を求める社会で育った日本人からすると、初めはこの社会に戸惑うかもしれません。キャリアアップのために1―2年おきに転職をすることや居住地を変えることを厭わないため、北京や上海のような都市の流動性はとても大きいです。
「じゃあ中国人ってどんな人?」と、よく聞かれるのですが、一言で言えば、「他人に対してはデリカシーはないけど、自分自身は打たれ弱く、繊細なガラスのハートを持つ可愛い人たち」と答えています。(もちろん地域差と民族性もあるので一概には言えないのですが・・。あくまでも個人の感想です。)
これには、人口の割には人間関係の幅が極端に狭く、他者を深く知る機会が限られているため、対人関係の経験値と想像力が伝聞や教育、固定観念に縛られてしまっていることと、数値化されたポイントや評価以外に自分自身に向き合う機会がほとんどないからではないかと思います。例えば、「40歳になって初めて同僚からガサツだ、と言われてビックリした!」とか、「新婚のころ旦那から話し方がキツイと言われて、ショックを受けた!」という(今更の!?)自己発見の悲喜こもごもは、毎日のように聞かされます。
ここ数十年の社会の変化があまりにも大きく急速なため、世代間によって、考え方、価値観、サブカルチャーが全く違います。
初対面でも、70年以後生まれか、それとも80年以後生まれかという年代のことがまず確認され、「すみません、90年以後生まれです。」と答えられてしまうと、会話が成立しないのではないか、と少し後ずさりしてしまうということは中国ではよくあることです。
また地方から働きに来ている方が多い北京だからということで強く感じるのかも知れませんが、みなさん郷土愛を持って生活しておられます。一緒に会食していても、田舎や地元の話になれば、日付が変わるということはザラにあります。地元が同じというだけで、初対面でも友人になることもあれば、商談がすぐに進むこともよくあります。
最後に、日本と大きな違いは女性の社会的な立場です。会社の管理職のほとんどが女性という会社や、代表や役員クラスも女性が多いです。日常生活においても女性の発言力や影響力が大きいように感じます。
Q. 現地の食文化はどのようなものですか?
中華料理の歴史があまりにも深く幅広いため一言では語れませんが、中国のどの地域に住んだとしても豊富で栄養価のある食文化を楽しめます。
グルメアプリを片手にレストランで食事を楽しむのも良いですが、一番のおすすめは現地の友人たちが提供してくださる家庭料理を楽しむことです。
もしあなたが中国で生活を始め、友人ができたら、友人の食事の招待は、たとえ忙しくとも、どうか断らないでください。保証します。どの家の料理も絶品です。
北京では様々な地域から人が集まっているため、様々な地域の家庭料理を楽しめる機会もあります。果物が安く、種類が豊富なのも特長です。スーパーよりも市場のほうが新鮮な果物が手に入ると思います。郊外へいちご狩りやリンゴ狩りの日帰りツアーに参加するのも楽しいと思います。
お茶文化も奥が深いです。こちらに赴任してお茶が趣味になった、茶器を揃えたという日本人にもよくお会いします。
残念なのは、路上にあった屋台やB級グルメのお店が、都市の整備が強化されるにつれ、ここ5年でほとんどなくなってしまったことです。仕事帰りに串焼きとビールを駅前や路肩で、という風景は北京ではほとんど消えてしまいました。
Q. 現地の人々はどのような生活習慣や宗教観を持っていますか? 現地特有のマナーなどはありますか?
生活習慣に関してですが、朝と夕方に散歩やジョギング、太極拳、社交っぽいダンスをする人が多いと思います。夏なら朝5時くらいでも公園には人があふれています。一方で、北京でも夜9時以降は街全体が静かになり、出歩く人もほとんどいません。
仕事よりも食事を取ることが優先されます。北京の企業の昼休憩の平均時間は1時間45分といわれています。ゆっくり食事し、十分リラックスするようにします。(昼寝ですね。)
一方で社会問題となっているのが残業の多さです。996という言葉が数年前流行りましたが、中国では就業時間が午前9時から夜9時までの週6日労働が基本勤務形態です。これにサービス残業が加わるので、多くの若者が北京の生活スピードに馴染めず、2―3年で疲れ切って地元に帰ってしまいます。
宗教観についてですが、伝統的な中国人として自分たち中国人の宗教背景は仏教と考えていますが、社会的、教育的な背景もあり、実際に仏教に触れた人はほとんどいません。無神論だという方も多いですが、スローガンだけが独り歩きしているので、そもそも無神論ってなんだろうと考えた機会はないという方が多いです。
それで、中国人は仏教を奉じている方やいわゆるクリスチャンの方に出会うと、「信仰がある生活はいい事だ」とか「信じるものがあって羨ましいな」という反応をする人が多いです。ですから宗教心については、とても寛容な国だと言えます。背景には、社会の変化と経済成長があまりにも急速なため、自分の中に何か拠って立つものが欲しいという不安感が強いと多くの中国人が述べます。そのためか、北京のミッション系のインターナショナルスクールに通わせる富裕層も増えています。
とはいえ、楽しいことと儲け話には目ざといので、クリスマス、バレンタイン、ハロウィンなどは宗教抜きのイベントとして定着しています。ここらへんは日本と同じですね(笑)
気候
Q. 現地はどのような気候ですか? 健康維持のために気を付けるべきことはありますか?
中国の国土はあまりにも広いため、ここでは北京についてのみご紹介します。一言で表せば、夏は高温多湿、冬は超乾燥。春と秋を感じられる季節は、長くてもそれぞれ2―3週間ずつ、というところです。
それで、日本のように春服と秋服のオシャレが楽しめるわけではありません。極端に言えば、一年は半袖かダウンジャケットのどちらかという感じです。
部屋を選ぶ時には、真夏を見越してエアコンがあるかを確認してください。冬の室内はとても暖かいですがとても乾燥するので、保湿クリームや加湿器は必須品です。夏は最高気温が40度近く、冬は最低気温が-15度くらいまでいきます。雪はあまり降りませんが、風がとても強いです。
Q. 現地特有の風土病はありますか? 健康維持のために役立つ対処方法はありますか?
北京に限っていえば、特有の風土病はありません。ただ慢性的な大気汚染や海から離れた内陸に位置する都市のため、敏感な方は移転してきて数ヶ月体調がなかなか優れないと感じる場合があるかもしれません。
健康維持についてですが、北京には植物公園、ジム、プール、全面人工芝のフットサルコートやバスケットコートなどが充実しており、それらを無料あるいは安価で利用できます。スケート場やスキー場も多いです。飛び込みで地元の方たちとの卓球をするのも良いかもしれません。
足つぼマッサージ、足湯、中国式按摩、お灸などでもリフレッシュできると思います。漢方や中国茶、内陸の天然のヨーグルトなどの摂取を試して、体調を整えるのもいいと思います。
言語
Q. 現地の人々はどのような言語を用いていますか? 外国人にとって、現地の言語を学ぶ際に、どんなハードルがありますか?
北京で話されるのは中国普通語です。使用される文字は、簡体字です。
北京人は英語を流暢に話す方が多いため、外国人の話す中国語にも要求がやや高いです。また外国人慣れしているので、どのくらい話せるのか値踏みするのも速いです。
それで、友人や家庭教師から安価で学ぶこともできますが、もし北京で中国語を学ぶなら、正式な教育機関(言語コースを持つ大学など)で学ぶことをおすすめします。それだけの教育カリキュラムと教師の人材が、北京には揃っています。
どの言語もそうですが、基礎が大事なので、最初の1-2年は自己投資と思って焦らず語学習得に費やすのも一つの手かと思います。きっとその後のボランティア活動の幅がより広がると思います。
生活
Q. 現地の人々の生活水準はどうですか?
北京に限って言えば、生活費はとても高いですが、とても便利です。
物価は上昇し続けています。一番は居住費です。場所にもよりますが、一般的な2DK(築20年くらい)で、7,000元-8,000元が相場です。一方、通信費、交通費は日本に比べるととても安いです。
また自他ともに認めるIT大国ですので、生活のすべての決済とサービスをスマートフォンのアプリで済ますことができます。この点に関しては、中国のほうがあまりにもスムーズなため、日本にたまに帰国すると、イライラしてしまったり、時間が止まっているような気分になったりすることもあります。
生活スタイルの多様性、経済格差も北京の特徴です。いわゆるセレブと呼ばれる人たちが集まる地区や別荘街もあります。一方、6-8人でルームシェアしている単身サラリーマンや子供を実家に預けて北京に出稼ぎに来ている方などもいます。
日本も昨今格差が問題になっていますが、所得もふくめ中国の差は日本の比ではありません。日本に行ったことのある中国人が異口同音に、「本当の共産主義は日本で実現されていた・・」と私に言うほどです。
Q. 現地の人々の教育水準はどうですか?
教育は老若男女を問わず北京の最もホットな話題であり、社会全体が追い求めている目標でもあり、それゆえに生活の中心でもあります。
小学校から習い事が毎日詰まっており、祖父母の方々が老体に鞭をうち、学校と習い事の送迎に奔走しておられます。土日もそうです。
中高生は本当につらいと思います。学校から出される宿題は夜の1時くらいまでかかります。その上、塾や予備校にも通っています。ブルーハーツや尾崎豊が北京で通学していたらどんな曲ができたかなと考えてしまうほどです。毎日ノルマが設定され、父兄にも内容が日本でいうラインで共有され、子供の宿題を監督することが求められます。子供にとってよりよい学校や教育環境を求めて市内で引っ越すこともあります。生徒の進路先が先生の評価と出世にダイレクトに繋がるので、先生方のストレスも相当なものです。
結果として記憶力に頼る学力ばかりが強調されて、思考する習慣が全く身につかないという弊害が生じています。学校自体が将来の会社の理不尽なタイムスケジュールに対応できるように子供を訓練する養成所と化してしまっています。この状況に違和感を覚えている富裕層、知識層の中には、早くから子どもたちを海外に留学させたり、家族で移民したり、グリーンカードを取得したりしている人が増えてきています。
またデリケートな話ですが、建国以前(1930年代以前)の歴史や世界史を、偏りある方法で教えているか、或いはあまり勉強させていないため、30代くらいの高学歴の方でも、「日本人って凄いよね、どうやって三国志とか、キングダムみたいな中国っぽいオリジナルストーリー思いついたの?」と真面目に聞いてくることもあります。
Q. 現地の治安水準はどうですか? 外国人が特に気を付けるべきことはありますか?
北京の治安は、とてもいいと思います。なぜなら、生活のすべてが監視、管理、統制されているからです。(笑)
例えば、路上で物を紛失してしまったとします。残念ながら中国では日本のように誰かが交番に届けてくれるということはほとんどありません。しかし、警察に行って紛失した大体の場所と時間帯さえ言えば、警察が路上の監視カメラを使ってすぐに紛失物をみつけてくれます。あるいは警察が拾い逃げしてしまった人に連絡をとってくれるので、紛失物が手元に返ってくることが多いです。(その人は逮捕されてしまいますが・・。)筆者も何度か同じようなサービスを受けた経験があります。
日本人にとっては、プライバシーの考え方が180度違うので、最初は受け入れ難く感じる方も多いかと思いますが、犯罪の抑止力になっているのは事実です。
一方で、警察権力が強いので、申請、登記、経済活動において、コネによる優遇や超法規的措置は日常化しており、むしろそのような方法で問題を解決する人は有能だという評価をうけます。(この辺のモラル観も日本とは違うので、最初は困惑するかも知れません・・。)中国ではそのようなコネを求めて人間関係を広げることは一般的で、筆者が日本人だと分かると、そのような意図で近づいて来る方たちもたくさんいます。
たとえ犯罪や事故に巻き込まれてしまっても、正式な手続きと、身元引受先あれば、政府も警察も公共機関も基本的に外国人にはとても親切に対応してくれます。またどの国にもいえることかも知れませんが、中国人の日本人に対する信用や評価は格別に高いです。「すみません・・、日本人なんですけど・・」と言うだけで、より丁寧に礼儀正しく、友好的に接してくれます。
それで、大使館登録、地元の警察での外国人登録は定期的に行うようにすることをお勧めします。また国税調査や登記調査にも協力しましょう。
Q. 現地の住居や住環境の様子どうですか?
前述しましたが、家賃は高いです。家賃を抑えようと郊外や古いマンションに住むのも方法ですが、北京といえども外国人が住んでいて違和感のない場所と住民の注目を一身に集めてしまう場所がありますので、注意が必要です。
またルームシェアも男女区別なく共同生活している場所もあるので、安易に選択することはおすすめしません。防犯の観点からしても、はじめは市内の地下鉄付近のマンションにするか、地元の友人の意見を聞いて決定するのが無難かと思います。
契約は一年が基本で、一ヶ月分の敷金と仲介料金、家賃3ヶ月一回払いなので、契約時の初回金は家賃5ヶ月分となります。もし2LDKの部屋を借りるとすれば、日本円で50万から60万を払うことになるわけですから、慎重に家を選びましょう。
外観や間取りが同じでも、内装や設備が全く違うので、同じマンション内でも何軒か見たほうがいいと思います。また電化製品や室内の家具などは、大家さんや委託されている不動産屋さんの裁量で何を置くか、修理してもらえるかが決まります。家賃更新の値段設定も彼らの裁量で決まります。家の立地条件は最高だったんだけど、大家さんがちょっと・・ということで、物件をあきらめてしまうこともしばしばです。根気強く探しましょう。
Q. 現地の生活インフラ(水道・電気・ガス・インターネット)はどの程度整っていますか?
生活インフラはとても充実しています。支払いはすべてチャージ式で、スマホ決済です。
携帯電話やネット代は、日本と同じくいろんな料金プランがあります。組み合わせ次第ではかなり抑えられると思います。ネットは、マンションの一括契約よりも個人で電話会社と契約する方が速度は安定しますし、スムーズだと思います。
日本人にとってはシャワーやお風呂は大切な時間ですが、北京は水量が日本ほど多くありません。入居する前や契約前に水量を確認するのも良いかと思います。
Q. 現地のレストランやファーストフード店、露店など食品を扱う店の衛生状態はどうですか?
ここ数年衛生管理に関する法律がより厳しくなり、飲食店の衛生の意識は以前にも増して向上していると思います。スーパーでも日本と同じように生産地や生産者が表記されるようになりました。
仮にどこかのレストランで食中毒が起きたとしても、過去2週間にそのレストランを利用した人全てに保健衛生局から一斉メールが届きます。情報統制と管理はとても徹底しています。
ただ、システムは素晴らしいのですが、運営している個々人が徹底しているかどうかは不明です。疑えばきりがありません。どうしても心配な場合は、個人で消毒液を携帯したり、大人数で食事をする時には大皿用の共有のお箸などをレストランに要求したりするといいと思います。
Q. 生活に必要な安全な飲用水はどのように調達しますか?
シャワー、洗顔などは水道水で問題ありませんが、飲用はどこかで購入するのがいいと思います。ネットの定期便や、専門店の配達もあります。日本のメーカーの浄水器を台所に取り付けることも可能です。
北京は硬水です。軟水を基本とする日本から来ると、2―3週間後にお腹を下すことがあります。これは水質の差なので心配ないと思います。
Q. 現地の交通事情や交通機関の様子はどうですか?
交通は、10年前までは国策の影響もありマイカーブームで、一世帯少なくとも2台が当たり前という時代でした。主要交通路の整備が追いつかず、極度の渋滞社会でした。
その後、新規地下鉄路線やバス路線の開拓、乗り捨て可能なレンタル自転車や電動バイクの普及により、大気汚染も含めて問題が緩和され、利便性もとてつもなく向上したと思います。
はじめて北京に来られた方は、土地勘がなく、移動手段が限られていると思います。また電車の乗り換えや、バスの乗り継ぎも慣れるのに少し時間がかかるかと思います。そのような場合は、配車サービスアプリの利用をおすすめします。現在地と目的地を入力するだけで、どこにいても、いつでも利用できます。料金や移動時間も予め表示されるため、予定が立てやすいと思います。
Q. 現地の医療水準はどうですか? 医療費は高額ですか?
医療水準はここ数年でかなり向上しました。北京の医療は中国でも屈指で、中国の医療を牽引しているという自負もあるため、国からの各大学病院への投資や予算も日本とは桁違いです。
日系の病院と提携している病院、日本語の通訳サービスを備えている病院も増えています。薬品も事前に日本の病院で紹介書や指示を受けていれば、ほとんどの常備薬を現地で入手できると思います。日本語を少し話せる医師、日本での研修や臨床経験がある医師もいますが、日本人のお医者さんが常勤している病院は数えるほどです。
医療水準は向上しましたが、医療費は日本に比べるとかなり高額です。また日本のように医療を市民サービスとして提供するという概念はまだ普及していないので、初めて現地の病院に行くとガッカリすることもあると思います。
ですから、クレジットカードを含む海外旅行保険などに事前に加入しておくのは、懸命だと思います。各保険会社と事前に連絡を取れば、医療費だけでなく、より良い医療や日本人に合うサービスを提供してくれる病院を紹介してくれると思います。また、北京市内の病院であれば、事前に立て替えて、必要書類をもって帰国し、日本の役所に申請すれば、国民健康保険の適用となり、還付金として精算できる場合もあります。
執筆者:NH
執筆年月:2021年1月