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各国情報提供

わたしの活動エリア「ジョージア」へようこそ!

夜の旧市街を歩く

海外社会貢献者からのメッセージ

Q.世界を活動の場とする社会貢献者にとって、この国はどのような場所ですか? 

ジョージアの首都トビリシは、ヨーロッパとアジアの文化が交わる歴史ある都市です。私は約3年間この街で生活しながら、日本語を教えたり、地域の人々との交流を通して異文化理解を深める活動に携わってきました。人口約120万人の首都でありながら、街にはどこか穏やかな雰囲気が流れ、人との距離が近いことが大きな魅力です。外国人にも親切な人が多く、現地の言葉であいさつをすると自然と笑顔が返ってきます。一方で、日本とは生活リズムや文化が大きく異なるため、現地の習慣を理解し尊重する姿勢も欠かせません。ジョージアは知名度こそ高くありませんが、人とのつながりを大切にしながら活動したい方にとって、多くの学びと発見にあふれた国だと感じています。

文化

Q.現地の人々の気質や考え方にはどんな傾向がありますか?  

ジョージアの人々は、お客様を温かく迎える文化を大切にしており、とても礼儀正しい印象があります。地下鉄やバスでは、若い人が高齢者や子ども連れに自然に席を譲る場面を何度も目にしました。また、外国人にも興味を持って接してくれる人が多く、東アジア人を見ると「ニーハオ」と声を掛けられることがありますが、日本人だと分かると「こんにちは」と笑顔で言い直してくれる人も少なくありません。
 日本に対して良い印象を持っている人も多く、とりわけ日本車の人気には驚かされました。街の中心部には高級輸入車も走っていますが、郊外へ行くと日本製の中古車を数多く見かけます。20年以上前の車が今でも大切に乗られており、週末になると駐車場では父親と息子が一緒に車の整備をしている光景をよく目にしました。現地の方からは「子どもの頃は父と一緒に車を修理して覚えたんだよ」と聞いたこともあります。中には私を見るなり、「トヨタ! トヨタは世界一だ!」と熱心に語ってくれる人もいて、日本車が人と人との会話のきっかけになることも少なくありませんでした。
 ジョージアでは、自国の文化や言葉を尊重してくれる外国人をとても歓迎してくれます。相手の文化を尊重する気持ちが、信頼関係を築く第一歩になる国だと感じています。

ジョージアの郊外に駐車している軽トラ、日本語の屋号が書かれている
シュクメルリ 鳥1羽分が入っている

Q.現地の食文化はどのようなものですか? 

ジョージア料理は肉やチーズ、小麦を使った料理が多く、家族や友人と大皿の料理を囲んで食事を楽しむ文化があります。日本でも有名になった「シュクメルリ」は、にんにくとクリームを使った濃厚な鶏肉料理ですが、本場では3~4人で食べる量が提供されることが多く、一人で注文すると食べきれないほどの大きさに驚くかもしれません。焼きたての細長いパン「ショティ」と一緒に食べるのが一般的です。一方、私たち夫婦が普段よく利用していたのは「シャウルマ」と呼ばれるケバブ専門店でした。街中にはチェーン店が数多くあり、持ち帰り専門店と店内で食べられる店舗の両方があります。Lサイズはかなり大きいため、いつも半分に切ってもらい二人で分けて食べていました。また、伝統的な露天市場では新鮮な野菜や果物、チーズなどをスーパーより安く購入でき、節約しながら地元の食文化を楽しみたい方にはおすすめです。

レストランでは2ラリほどでショティと呼ばれるパンが注文できる。写真は食べやすくカットしたもの

Q.現地の人々はどのような生活習慣や宗教観を持っていますか?現地特有のマナーなどはありますか?  

ジョージアでは国民の多くがジョージア正教会を信仰しており、宗教は人々の日常生活に深く根付いています。教会は街の至る所にあり、休日になると礼拝に向かう家族連れをよく見かけます。クリスマスは西ヨーロッパや日本とは異なり1月7日に祝われ、この日はスーパーやベーカリーを含め、ほとんどのお店が休業します。そのため、食料品は前日までに準備しておく必要があります。また、4月頃にはキリストの復活祭(イースター)が国民的な行事として盛大に祝われます。この時期も多くの商店やレストランが休業または短縮営業となるため、旅行者や長期滞在者は事前に買い物を済ませておくと安心です。宗教行事の日は家族で過ごすことを大切にする人が多く、街全体がいつもより静かな雰囲気になります。
 普段の生活では朝の活動が比較的ゆっくりで、多くのお店が営業を始めるのは午前11時頃です。朝食用のパンを前日に買い忘れると、朝に買いに行ってもまだ開いていないことがありました。

気候

Q.現地はどのような気候ですか?健康維持のために気を付けるべきことはありますか?  

トビリシは四季がはっきりしており、夏は35℃を超える日もありますが、日本のような蒸し暑さは少なく、日陰に入ると比較的過ごしやすく感じます。一方、冬は氷点下まで冷え込むこともあり、雪が積もる日もあります。春や秋は寒暖差が大きく、朝晩は冷え込むため、脱ぎ着しやすい服装がおすすめです。私が住んでいて印象的だったのはトビリシの風の強さです。年間を通して強風の日が多く、雨傘や日傘を使う人はほとんど見かけません。現地の人に理由を尋ねると、「風で壊れやすい」「持ち歩くのが面倒」という答えが多く、男性は雨が降ってもパーカーのフードをかぶるだけという人がほとんどでした。また、春や秋に少し寒さが和らぐ頃になると、街では黒いニット帽に厚手のパーカー、その上にダウンベストという服装の男性を驚くほど多く見かけます。まるで制服のように同じ格好の人が続くので、最初は「今日は何かイベントでもあるのかな」と思ったほどでした。日本人とは季節感が少し違うことも、ジョージア生活の面白い発見でした。

トビリシ郊外に咲くアーモンドの花。桜とよく似ている

Q.現地特有の風土病はありますか?健康維持のために役立つ対処方法はありますか? 

ジョージアでは、熱帯地域のように特別な風土病を心配する必要はほとんどありません。ただし、街中には日本でいう「地域猫」「地域犬」のような存在が数多くいます。住民が日常的に餌を与え、病気やけがをした犬や猫は保護団体や地域の人たちが獣医の治療を受けさせているため、人によく慣れている動物が多いのが特徴です。そのため、観光客でもつい触れたくなりますが、安易に近づくのはおすすめできません。
 万が一、犬や猫にかまれたり引っかかれたりした場合は、すぐに狂犬病ワクチンを接種できる医療機関を受診する必要があります。治療費は比較的高額ではありませんが、狂犬病の可能性が否定できない場合は約2か月間で5回のワクチン接種が必要になります。現地では、この接種期間中はアルコールを控えるよう指導されました。一方、加害した動物が医学的な観察などによって狂犬病ではないことが確認されれば、接種回数が少なくて済む場合もあります。人懐っこい動物が多いからこそ、「触らないことも大切な安全対策」ということを覚えておくと安心です。

耳にタグが付いているのは狂犬病ワクチン摂取済みの野良犬

言語

Q.現地の人々はどのような言語を用いていますか?外国人にとって、現地の言語を学ぶ際に、どんなハードルがありますか? 

ジョージアの公用語はジョージア語です。街中の看板や役所、公共交通機関では基本的にジョージア語が使われています。ジョージア語には世界でも珍しい独自の文字(ムヘドルリ文字)が使われており、その歴史的・文化的価値が認められ、2016年にはジョージアの3種類の文字体系がユネスコの無形文化遺産に登録されました。丸みを帯びた独特の文字は美しく、最初は芸術作品のように感じました。
 外国人にとってジョージア語は習得難易度が高い言語です。一つひとつの単語が長いうえ、日本語や英語にはない、喉の奥から音を押し出すような発音も多くあります。また、日本語話者向けの良い教科書や辞書が少ないため、独学しにくい点も苦労しました。
 一方で、50代以上の人は旧ソ連時代にロシア語で教育を受けたため、ネイティブに近いレベルでロシア語を話せる人が多くいます。しかし、若い世代ではロシア語を話せない人も増えています。また、ジョージアとロシアの歴史的な関係から、ロシア語で話しかけることを快く思わない人もいるため、まず「ロシア語で話しても大丈夫ですか」と一言確認すると安心です。私の経験では、たとえ片言でも最初にジョージア語で「こんにちは(ガマルジョバ)」とあいさつすると、とても喜ばれ、その後の会話もスムーズになることが多くありました。

生活

Q.現地の人々の生活水準はどうですか? 

ジョージアでは首都トビリシと地方都市で生活水準に大きな差があります。トビリシ中心部には高級マンションや輸入車、高級ブランド店が並び、ヨーロッパの都市のような雰囲気を感じる一方、郊外へ行くと20年以上前の日本車が今も現役で走り、経済的な格差を実感する場面も少なくありません。
 平均的な月収は日本円で10万円前後とされ、日本と比べると決して高くありません。しかし、水道・電気・ガスといった公共料金は比較的安く抑えられています。一方で、インターネットやスマートフォンの通信料は、速度やデータ量の割に割高に感じました。また、輸入家電や電子機器は日本よりかなり高価で、私は中国の通販サイトを利用することがよくありました。
 物を長く大切に使う文化も印象的で、古い車や家電を修理しながら使い続ける人が多くいます。限られた収入の中でも工夫しながら生活を楽しむ人々の姿は、日本とは違った豊かさを感じさせてくれました。

蚤の市 時計や軍の階級章など

Q.現地の人々の教育水準はどうですか?

ジョージアは識字率が非常に高く、若い世代を中心に高等教育を受ける人も少なくありません。首都トビリシには多くの大学があり、地方から進学してくる学生も多く見かけます。若い世代は英語教育を受けている人が増えており、ホテルやレストラン、商業施設では英語が通じることも少なくありません。一方で、50代以上の世代にはロシア語を流暢に話せる人が多く、世代によって身につけた外国語が異なるのも特徴です。

トビリシの街並み。壁によく素敵なペイントが書いてある。落書きはなんと合法。落書きのレベルも高い

Q.現地の治安水準はどうですか?外国人が特に気を付けるべきことはありますか? 

ジョージアはヨーロッパの中でも比較的治安が良い国だと感じました。私自身も約3年間トビリシで生活しましたが、日中に危険を感じる場面はほとんどありませんでした。郊外では夜でも街灯が整備され、公園や住宅街には防犯カメラも多く設置されているため、安心して歩ける場所が多い印象です。ただし、繁華街では深夜になると酔った人が増えるため、夜遅い時間帯は近づかないようにしていました。一方で、スリや置き引き、ひったくりなどの軽犯罪は一定数発生しています。特に観光地では、子どもたちが集団で外国人を取り囲み、お金を求めて注意をそらしている隙に財布を抜き取る手口が報告されています。実際に私の友人も財布を奪われたことがあり、人混みではバッグを体の前で持つなど基本的な防犯対策は欠かせません。
 また、ジョージアならではの注意点として地域犬の存在があります。昼間は人懐っこく穏やかな犬が多いのですが、夜になると群れで行動し、通行人を取り囲んで威嚇したり、時には噛み付いてくることがあります。私自身も一度かまれ、狂犬病ワクチンを接種するため医療機関へ通院しました。夜間は人気の少ない道を避け、犬の群れを見かけたら近づかないことをおすすめします。基本的な防犯意識と少しの注意があれば、安心して生活できる国だと感じています。

Q.現地の住居や住環境の様子どうですか?  

トビリシでは、ソ連時代に建てられた集合住宅が今でも数多く使われています。外観は古さを感じる建物が多いものの、室内はリフォームされていて快適に暮らせる物件も少なくありません。古いマンションでは、エレベーターを利用するたびにコインを投入する仕組みが残っている建物もあり、初めて見たときは驚きました。一方で近年は再開発が進み、古い建物を取り壊して新しいマンションへ建て替えるケースも増えています。新築マンションではカードをかざして利用する最新式のエレベーターも珍しくありません。
 住まいは家族とのつながりを大切にする文化が反映されており、一つの住宅に二世帯、三世帯が一緒に暮らしている家庭もよく見かけます。祖父母や親族が近くに住み、助け合いながら生活する様子は、日本ではあまり見られなくなった光景かもしれません。また、日本人として意外だったのは、路上駐車している車の中に人が乗っていることがとても多いことです。最初は故障でもしているのかと思いましたが、スマートフォンを見たり、音楽を聴いたり、休憩したりしているだけということがほとんどでした。現地の人に聞くと、家族が多い家庭では車内が静かに一人になれる貴重なプライベート空間になっていることもあるそうです。ジョージアならではの暮らし方の一つとして、とても印象に残っています。

旧ソ連時代のエレベーター、古くてガタガタいうので乗るのに勇気が必要

Q.現地の生活インフラ(水道・電気・ガス・インターネット)はどの程度整っていますか? 

トビリシの生活インフラは全体として整っており、日本人でも比較的不自由なく生活できます。住宅街を歩くと、建物の外壁や道路沿いに都市ガスの配管が張り巡らされている光景をよく目にします。ほとんどの家庭で都市ガスが利用できるため、キッチンにはガスコンロとオーブンが標準的に備え付けられています。また、ガス給湯器が普及しているので、シャワーも蛇口をひねればすぐにお湯が出ます。他の国のように電気の給湯タンクのお湯がたまるのを待つ必要がないのは、とても便利だと感じました。
 水道代や電気代は日本より安く、私たち夫婦二人暮らしでは、水道・電気・ガスを合わせても月3,000円を超えることはあまりありませんでした。一方、インターネットは30Mbps程度の契約が一般的で、日本と比べると速度は速くありません。しかし、Zoomでのオンライン会議や動画視聴には特に支障はなく、日常生活では十分なレベルでした。またネットは年間契約をする必要がないので使う月だけ前もって支払うという契約です。
 ただし、日本との大きな違いは、停電や断水が珍しくないことです。停電は月に2〜3回ほどあり、多くは30分程度で復旧します。一方、断水は前日の夜から翌朝まで続くことも珍しくありません。そのため、飲料水を常備しておくことに加え、断水に備えて浴槽やバケツにトイレ用の水をためておくことが、現地では日常的な生活の知恵になっています。 

Q.現地のレストランやファーストフード店、露店など食品を扱う店の衛生状態はどうですか?  

ジョージアでは、食品を扱う店の衛生状態は全体的に良好だと感じました。レストランやカフェはもちろん、伝統的な露天市場も日本人の感覚から見て比較的清潔で、東南アジアの市場のように衛生面で不安を感じることはほとんどありませんでした。現地の人は身の回りをきれいに保つことを大切にしている印象があり、安心して外食や市場での買い物を楽しむことができます。
 ファストフード店も充実しており、多くの店舗ではタッチパネルで注文する方式が採用されています。中には、日本でもおなじみの猫型配膳ロボットが料理を運んでくれるレストランもあり、日本との共通点を感じて思わず親しみを覚えました。マクドナルドも人気がありますが、日本より少し価格が高い印象です。一方、KFCは日本ほどメニューの種類が多くなく、使用する鶏肉の部位も限られています。
 私がおすすめしたいのは、街中に数多くあるシャウルマ(ケバブ)の専門店です。ジョージアでは、イスラム圏のハラル店を除けば豚肉を使う店が多く、トルコなどで食べるケバブとはまた違った味わいを楽しめます。価格も手頃で、ジョージアらしい日常の味としてぜひ一度試していただきたい一品です。

Q.生活に必要な安全な飲用水はどのように調達しますか? 

トビリシでは、水道水をそのまま飲めることが市民のちょっとした誇りになっています。地下水が豊富で水質が良く、公園や街角には無料で飲める水飲み場も数多く設置されています。私も何度か現地の人から「ジョージアの水はおいしいから飲んでみて」と勧められたことがありました。
 私たちの家庭では、より安心して飲めるよう浄水ポット(ブリタ)を使っていましたが、水道水を直接飲んでいる家庭も少なくありません。ただし、ジョージアの水はミネラル、特にカルシウム分を多く含んでいるため、電気ポットやコーヒーメーカーの内部にはすぐ白い水垢が付きます。シャワーヘッドの穴も目詰まりしやすく、定期的な掃除が必要でした。

Q.現地の交通事情や交通機関の様子はどうですか?

トビリシの公共交通機関は比較的整備されており、外国人でも慣れれば便利に利用できます。主な交通手段は地下鉄とバスで、どこまで乗っても基本料金は1ラリ(約60円)です。90分以内であれば、乗り換えも追加料金なしで利用できます。
 日本のように距離によって料金が変わるシステムではないため、非常に分かりやすく経済的です。利用するには、地下鉄駅などで交通カードを購入し、乗車時に端末へタッチします。現金での支払いはできません。バス停には時々検査員が立っており、乗客が正しく運賃を支払っているか確認しています。もし無賃乗車が発覚すると20ラリの罰金が科されます。交通カードには年間パスもあり、地下鉄駅で購入できます。料金は年間約13,000円ほどで、頻繁に公共交通機関を利用する人には便利です。交通カードを持っていない場合は、スマートフォンやクレジットカードで支払える端末もありますが、日本発行のカードが利用できるかは確認が必要です。
 地下鉄は旧ソ連時代に作られた路線で、駅によってはかなり深い場所にホームがあります。乗車する際には改札でカードをタッチしますが、駅によっては降車時に改札がなく、そのまま駅の外へ出られる場所もあります。最初は「料金確認は大丈夫なのだろうか」と不思議に感じますが、乗車時に必ず支払う仕組みになっています。また、地下鉄には冷暖房設備がない車両も多く、夏や冬は日本の地下鉄とはかなり違った環境です。特に夏は暑さ対策として窓を開けて走るため、走行音や風の音が大きく、車内で普通に会話するのが難しいほどです。しかし、これもトビリシの日常の風景の一つとして、多くの市民が自然に受け入れています。
 バスには大型バスと、18人ほど乗れる小型バスがあります。小型バスは決められた停留所以外でも、運転手に声をかければ比較的柔軟に乗り降りできるのが特徴です。降りる時はジョージア語で「ガーチェレバ、ガーチェレ(止まって、止まって)」と声をかけます。最初は少し勇気が必要ですが、慣れると現地生活の一部になります。
 市内を走るバスのほかに、ジョージアには「マルシュルートカ」と呼ばれる乗合バスがあります。これは市内バスとは異なり、主にトビリシから地方都市へ移動する際に利用される交通手段です。地下鉄駅の近くなどに発着所があり、車体の前面に表示された行き先を確認して乗車します。料金は距離によって異なり、乗車時に現金で支払います。大型バスより小回りが利き、地方へ旅行する時には現地の人々もよく利用しています。
 また、市内バスについてはGoogleマップにバス番号を入力すると路線や乗り換え方法を確認できるため、外国人でも移動しやすい環境です。最初は交通システムに戸惑うかもしれませんが、慣れると非常に安価で便利な移動手段になります。

地下鉄駅構内、旧ソ連の香りが漂う

Q.現地の医療水準はどうですか?医療費は高額ですか?  

トビリシの医療水準は、日常的な病気やけがに対応するには十分なレベルです。ただし、日本のように地域ごとに小さなクリニックが多くあるという環境とは少し異なり、街中で気軽に受診できる診療所はそれほど多くありません。そのため、体調不良の場合は大きな病院や民間クリニックを利用することが一般的です。
 一方で、薬を手に入れる環境は日本とは大きく異なります。ジョージアでは薬局が非常に多く、日本なら医師の処方箋が必要なレベルの薬でも、薬局で購入できる場合があります。薬は1箱単位ではなく、必要な分だけ1錠単位で購入できることもあり、最初は驚きました。ただし、すべての薬が自由に購入できるわけではなく、薬の種類によって対応は異なります。
 歯科医療については比較的利用しやすく、費用も日本より安いと感じる人が多いです。外国人向けの英語対応が可能な医療機関もあります。海外生活では、渡航前に海外旅行保険や現地で利用できる医療保険について確認しておくことをおすすめします。

Q.現地に滞在するためのビザにはどんな種類がありますか?

日本国籍の場合、ジョージアは比較的長期滞在しやすい国の一つです。観光目的であれば、ビザなしで最長1年間滞在することができます。そのため、まず短期間生活して現地の環境を確かめてから、本格的な移住や長期滞在を考える人もいます。
 また、ジョージアは外国人の受け入れに比較的寛容な国で、条件を満たせば就労、就学、事業運営、ノマドワーカーとしての活動など、さまざまな形で滞在することが可能です。例えば、個人事業を登録して活動する外国人もいます。税制も比較的シンプルで、海外から仕事を受けながらジョージアで生活する人たちにも人気があります。
日本人の場合、1年間の滞在期間が終了する前に、一度国外へ出国し、再びジョージアへ入国することで新たな滞在期間が認められる場合があります。例えば、近隣国のアルメニアやトルコへ短期間旅行して戻ってくる人もいます。(アルメニアの首都エレバンへ行ってアララト山を見るのをお勧めします。バスや列車で行けます)
ただし、外国人の入国や滞在に関する制度はよく変更されます。以前利用できた制度が将来も同じとは限らないため、渡航前には必ずジョージア政府の公式情報や最新の在外公館情報を確認することが大切です。

Q.日本⇔現地のフライトはいくらくらいですか?

日本からジョージアの首都トビリシへは、現在のところ日本からの直行便はありません。一般的には、トルコのイスタンブールや中東、アジアの主要都市を経由して移動します。
 私たちが利用した感覚では、日本からイスタンブールまで直行便を利用し、そこからトビリシへ乗り継ぐルートが比較的分かりやすく、移動時間も抑えられます。全体の所要時間は乗り継ぎ時間を含めて約16〜20時間程度です。航空券の価格は時期によって大きく変わりますが、片道でおおよそ15万円前後を見ておくとよいでしょう。
 一方、費用を抑えたい場合は、中国の航空会社などを利用してアジアの都市を経由する方法もあります。その場合、航空券は安くなることがありますが、乗り継ぎ回数が増え、移動時間が30時間以上になることもあります。長時間移動になるため、料金だけでなく体力面や乗り継ぎのしやすさも考慮するとよいでしょう。
 また、ジョージアはトルコやアルメニアなど周辺国へ陸路で移動しやすい場所に位置しています。近隣国への旅行と組み合わせて航空券を探すことで、より柔軟な移動計画を立てることもできます。

執筆者:ザプフリ
執筆年月:2026年8月

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